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CKD食事療法では十分なカロリー摂取が大事という話

CKD(慢性腎臓病)の食事療法を始めて一番難しさを感じたのが、十分なカロリーを確保すること。塩分とたんぱく質の摂取量を守ろうとすると、目標カロリーを達成するのが難しいことに気付きました。

この記事は、CKD食事療法のカロリー対策の必要性と具体策についてのお話です。

カロリー摂取量が足りないのは大問題!

一般的なダイエットでは、カロリー制限することが多いですが、腎臓病の食事療法では、逆で、カロリーを増やす対策が必要になります。

正確に言うと、カロリーは食事療法基準ピッタリが理想的で、多くても、少なくても良くないのです。理由は、カロリー摂り過ぎで太ると高血圧になり、腎臓に負担をかけるから。逆に、カロリー不足だと体に蓄積された栄養が分解される結果、体内の老廃物が増え、腎臓に負担をかけることになります。

実際に腎臓病の塩分やたんぱく質制限を忠実に守ると、カロリーを制限以上に摂ることが、かなり難しいことに気づきます。なぜかというと、たんぱく質や塩分が制限されるので、どうしても食事量が少なくなってしまうからです。

カロリー確保するための対策

よって、腎臓病の食事制限においては、カロリーは増やす工夫をすることになります。ここでは、具体的な摂取カロリーup法をご紹介します。

<摂取カロリーup対策>
①揚げ物にする ⇒油でカロリーup
②デザートやおやつを食べる ⇒糖分でカロリーup

対策①:揚げ物を食べる

油を多く取るのがいいなんて、驚く方もいるのではないでしょうか?ダイエットとは真逆ですよね。

ダイエットでは悪者の油ですが、油には必須脂肪酸と呼ばれる大事な栄養素が含まれています。必須脂肪酸が極度に不足すると、欠乏症になり、皮膚炎を起こすケースもあるようです。(参考:日本人の食事摂取基準2015年版)

加えて、食事量の満足度を上げるという点でも、揚げ物は大きく貢献してくれます。少ない量の肉や魚でも、衣をつけてフライにするとボリュームが出て、食事量が一気に増えたように感じることができます。

対策②:デザートやおやつを食べる

腎臓病の食事療法の為に作られたプリン、ゼリー、チョコレートなどが売られていますが、普通のスーパーでも低タンパク質なデザートは多く販売されています。具体的には、ゼリー、シャーベット系アイス、チョコレートなどがお勧めです。

購入時は、食品表示を見て、「たんぱく質」と「食塩相当量」をチェックしましょう。たんぱく質が1g以下、かつ、カロリー100~200kcalという美味しいものがたくさん売られてますので、お気に入りのデザートを探すのも楽しいですよ。


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