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【障害児イクメン】小児用車椅子(障害児用バギー)が納品しました

首を長くして待っていた車椅子が来ました。

QCD(*)の3つの観点から振り返りたいと思います。
※Q(クオリティ:品質)、C(コスト:費用)、D(デリバリー:納期)

◆Q(クオリティ:品質)

◇総評:とても良い。

◇メリット:車椅子なので背もたれが椅子仕様であり姿勢に良い。座面から浮いていた膝も解消された。足置きは、スライド方式で調整可能であり、子どもがさらに成長しても使えます。タイヤも車体も大きいので操作性も良い。

◇デメリット:ベビーカーと比べて重いし大きい。移動時に不便に感じることがある。駅の改札は車椅子用または駅員改札を通る必要がある。バスは運転席のある前から乗れず、後ろから乗ります。ウイリーで乗降車可能ですが、バス車内では車掌さんが椅子を倒して車椅子スペースを設定します。そのため、乗客の皆さまには遅延のご迷惑をおかけすることになります。

◆C(コスト:費用)

・自己負担は6万円程度。

総額費用は、およそ29万円です。障害者手帳で取得すると、車椅子の本体上限費用の9割は国が負担してくれます。自己負担は6万円でした。6万円の内訳は、3つの項目に分類します。

(1)本体上限費用の1割:2万5千円程度。

(2)上限超過分の費用。日除け、シートベルトなど追加したオプションの車椅子基準額を超えた費用は、およそ1万2千円。

(3)障害者手帳の対象外のオプション費用:荷物置きのカゴ、レインカバーなど障害の助けにならないオプション代は全額自費です。

◆D(デリバリー:納期)

・とても悪い。医師のOKが出てから5ヶ月かかりました。

2月:医師のOKが出て車椅子仲介業者を紹介してもらう、デモ(試乗)の日程を調整開始する。

3月:車椅子を2台試乗して機種を選定する。本体に加えて、オプションを取捨選択する。車椅子仲介業者と販売会社と親子で実施しました。車椅子仲介業者自体は、車椅子を製造販売しておらず、販売会社から取り寄せる形式です。販売会社も製造はしておらず、海外の会社の製品を取り寄せていると推測する。

4月:医師の意見書などを病院から受領する。役所に書類を申請する。

6月:車椅子が入荷したと車椅子仲介業者から連絡があり、受診を予約する。最短で7月末。

7月:納品。

◆まとめ

・Q:◎
・C:◯
・D:X

・親は、受診予約、仲介業者とのやりとり、役所からの書類取り寄せ、および、申請など担当するため、結構な労力が必要です。

・コロナ禍でも診療を継続している医師やスタッフの皆さま、関係者の皆さまに感謝申し上げます。

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