3週間でワインのことがだいたいわかる!②
次は、ワインはどのようにして作られているのかを、簡単に説明します
ワインの作り方を簡単に表すと…
ワイン=発酵したブドウ果汁です
ブドウの糖分を酵母が食べてアルコールに変えます
酵母は空気中やブドウの果皮に自然に存在していますが、培養した酵母を添加したりします
タイプ別の作り方
赤ワイン
赤い色素を得るために、果皮を果汁に漬け込み、発酵している間も果皮を発酵槽に入れておきます
白ワイン
圧搾して果汁から果皮を取り除いてから発酵させます
ロゼワイン
白ワインとほぼ同じ製法ですが、果汁がある程度ピンク色になるまで果皮を果汁に漬け込んでおいて、その後果皮を取り除いて圧搾して発酵させます
オレンジワイン
白ワイン用ブドウを赤ワインのように果皮を果汁に漬け込んでつくります
スパークリングワイン
シャンパーニュなどで知られるトラディショナル方式では瓶内で二次発酵させます
プロセッコなどはシャルマ方式と呼ばれ、密閉したタンク内で二次発酵させます
どちらも密閉空間でワインに溶け込んだ二酸化炭素が、ボトルを開けたときに効果を発揮します
酒精強化ワイン
ポートワインやマデイラワイン、高アルコールのシェリーは、ワインにブドウの蒸留酒を加えてアルコール度数を高めてつくります
甘口ワイン
貴腐菌という特殊なカビがついたブドウを使ったり、凍ったブドウをプレスして果汁から水分を除去して糖分を濃縮させる方法や、未発酵の果汁を加える手法もあります
主な葡萄品種
カベルネ・ソーヴィニヨン
世界中で作られている赤ワイン用ブドウ品種です
熟成によって繊細かつ壮麗なワインに仕上がる本格的赤ワインの代名詞ですね
長熟したカベルネは本当に感動します
若くてタンニンがビシッとした感じも素敵です
フランスのボルドー、アメリカのカリフォルニアが有名な産地です
主な印象はカシス、黒系ベリー、ヒマラヤスギ、強いタンニンといったところでしょうか
ピノノワール
フランスのブルゴーニュで有名な偉大な赤ワインブドウ用品種です
ブドウの生育と醸造技術が適切であればテロワールごとの複雑な個性を表現できます
繊細な香りが素晴らしいです
チェリー、ラズベリーなどの赤系ベリー、スミレ、鳥獣肉の風味もあります
とはいえ、村ごと畑ごとに全然ちがうので、違いを楽しみましょう
アメリカのオレゴンやニュージーランドも有名です
メルロー
ふくよかでやわらか、スモモの風味がある赤ワイン用のブドウ品種です
タンニン低めで華やかです
飲みやすいと思います
フランスのポムロールのメルローは肉付きよく飲み応えあるのに、滑らかで美しいです
カリフォルニアのメルローは素直な明るさで飲んでいて気持ちいいですし、
個人的にはイタリアのトスカーナのメルローに感動しました、
高級なメルローとリーズナブルなメルロー、とてもギャップがあります…
シャルドネ
世界で一番名の知れた白ワイン用ブドウ品種ですね
缶チューハイでシャルドネ味が出た時は震えました…!しかもけっこうイケる〜
風味の幅が広く、品種由来の特徴が控えめで飲みやすい
従順な性格で、醸造家の腕がなります!
シャルドネ自体が持っている個性が控えめなので、樽で発酵熟成させるとかなり伸びます
フランスのシャブリのキリッとした感じと、ムルソーのリッチな感じと、本当に同じブドウ?!と驚きます
ソーヴィニヨンブラン
シャルドネと反対で、ハーバルな感じがしたり熟してないもぎたての新鮮な果物のような個性があります
切れ味が鋭い!
樽がきいてなく疲れないので、飲みたくない時ないくらい心地よいワインが多いです
フランスのロワール地方や、ニュージーランドが有名産地です
ボルドー地方では貴腐ワインにセミヨンとブレンドされて使われます
リースリング
シャルドネと正反対です
豊かな芳香をもち、繊細で風味が独特です
ミネラル、花、ライム、蜂蜜、よくオイルぽい香りがするとも言われます
ドイツや、フランスのアルザス地方などの北の方が有名です
ドイツのモーゼルのリースリングはぜひ試してみてほしいです!
アメリカのワシントン州のものもいいですね!
ブドウ品種は無限と言っても過言ではないほどあるので、全部を網羅するのは不可能に近いです
好きだなー❤︎と思ったワインのブドウ品種を調べてみると、好きなワインの傾向がわかるかも??
ちなみに、黒ブドウでも果皮を漬け込まなければ白ワイン作れますよー
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