3週間でワインのことがだいたいわかる!③
次は、昔からワイン好きを魅了してやまないフランスについて軽く学びましょう
ワイン好きの方とお話しすると、呪文みたいな謎な言葉を流暢に話し続けるというイメージがありませんか?
ワインを日常的にたくさん飲んでいるのに、ワインのお勉強は拒否する方は、そんなウンチクアレルギーになっているのかもと思ったことがあります
ワインは飲み物なので、楽しく美味しく飲めればいいのです!
しかし、少し知っていることが増えるともっと美味しく飲めるワインが増えますよ♪
ワインの世界は奥深いですが、基礎知識があると知らなかったことでも、お話しを理解できるようになれます
フランスワインのことをフワーっとでも理解していると、だいたい何言ってるかわかるような気がします
第一歩は、フランスワインの主な産地を10コ、知っておきましょう
聞いたことあるとないとでは大違いです!
①ボルドー地方
②ブルゴーニュ地方
③シャンパーニュ地方
④ロワール渓谷地方
⑤コートデュローヌ地方
⑥アルザス地方
⑦プロヴァンス地方・コルス
⑧ラングドック・ルーション地方
⑨南西地方
⑩ジュラ・サヴォワ地方
ワインに少しでも興味のある方は①から③まではもうすでに名前は聞いたことがあるのではないでしょうか
他の7つの産地も、きいたことある!みたことある!という状態にしておきましょう
①ボルドー地方
ボルドーのワインは、知性的なワインです
よく耳にするメドックの格付け一級シャトーのワインなどはこの地方で作られています
シャトーとは、葡萄畑を持っている醸造所のことだと思っていただいて大丈夫です!
直訳するとお城、大邸宅という意味です
お城のような大きな醸造所の近くに畑があって、その畑から収穫したブドウでそのお城のような建物でワインを作ります
そしてシャトー〇〇としてワインを販売します
ボルドーでは基本的に複数のブドウ品種をブレンドして美味しいワインを作ります
カベルネソーヴィニヨンやメルロー、カベルネフランなどで作られる赤ワインがダントツ有名です
ソーテルヌ村の貴腐ワインと呼ばれるデザートワインも有名ですね
キラキラのスター達に隠れがちですが、ソーヴィニヨンブランとセミヨンをブレンドして作る辛口の白ワインも美味しいです
メドックの格付けって聞いたことあるけど何?という方もいらっしゃいますよね
1855年のパリ万博の際、ナポレオン3世がメドックの人気シャトー60軒プラス例外でグラーヴのシャトー一軒を一級から五級まで格付けして万博の目玉にしようと思ったのです
五級というとなんか格下に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、何千軒もあるうちの60軒ですよ!すごいレベル!
もちろん格付けに入っていなくても美味しいワインを作るシャトーはたくさんあります
だって、1973年に例外があった以外は1855年から変わっていない格付けです
格付け入ってないからちょっとだけ気軽に手に取れる価格の美味しいワインを見つけると嬉しいですね!
メドック以外にもボルドーには美味しいワインを作る場所がたくさんあります
カベルネが美味しいメドック、グラーヴ
偉大なメルローのポムロール
メルローとカベルネフランが良い感じの風味のサンテミリオン
貴腐ワインのソーテルヌ
これだけは聞いたことあると全然違います
②ブルゴーニュ地方
ボルドー地方とは正反対と言われています
官能的と言われるのがブルゴーニュのワインです
こちらでは畑を持っている醸造所のことはドメーヌと呼びます
ボルドーと違って一つの畑を何軒ものドメーヌが持っています
相続の問題で、たくさんのドメーヌによって一つの畑が分割されているのです
ブルゴーニュのワインのほとんどは赤ワインはピノノワール、白ワインはシャルドネで作られています
村ごと畑ごとに、土壌の様子や日当たりや風の当たり方などから、同じブドウ品種でもいろんな個性を生み出しています
ボルドーはシャトーに級をつけていますが、ブルゴーニュでは畑に等級があります
特級畑のワイン、一級畑のワイン、村名ワイン、ブルゴーニュワインというランク付け
ビンテージごと、村ごと、畑ごと、同じ畑でも作り手ごとに味が違うので難解なイメージが強いです
人気の作り手で等級が高い畑のものですと、かなり高額になります!
あちこちに畑をお持ちの大手の作り手さんで村ごとに飲み比べたり、同じ畑で違う作り手さんで飲み比べたり、楽しみが無限にある産地でもあります
特級畑のある村は覚えておいた方がいいかもしれません
なぜなら特級畑のワインは憧れますが、購入にはかなりお金が必要になりますので、いつも飲めません、いや、滅多に飲めません
その村のワインで雰囲気味わいたいですから、せめてその畑のある村のワインを飲みたいのです〜
③シャンパーニュ地方
スパークリングワインの代表といえばシャンパン!
シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインだけがシャンパンと呼ばれます
トラディショナル方式、瓶内二次発酵と言われる方法であの素晴らしい泡を生み出します
ベースとなるワインに糖分と酵母を加えて瓶詰めすると、瓶の中で再び発酵が起こり二酸化炭素が発生してワインに溶け込むのです
基本的にはビンテージ表記なしです
異なる収穫年、異なる品種、異なる畑の作っておいたワインをブレンドして、そのワイナリーのイメージにあったブレンドして味を作ります
とってもいい年は、その年だけのワインを使ったビンテージ入りのシャンパンを作ります
シャンパーニュ地方はフランスのワイン産地の中ではかなり北の方で、収穫量や気候の変動が激しかったので、安定供給には理にかなった製法と言えます
④ロワール渓谷地方
ロワール川流域のワイン産地です
ロワール川はフランスで一番長いので、上流と下流では全然違います
全長約1000キロなので、そのぶん個性豊かな産地
さわやかなソーヴィニヨンブランが有名です
ほの甘いワインもありますし、上品な赤のカベルネフランもいいですね
わたしは海よりの産地の酸味があるキリッとしたワインが好きです
牡蠣食べたくなります
⑤コートデュローヌ地方
地中海へ注ぐローヌ川流域のワイン産地です
ローヌは北側と南側に分けて覚えましょう
北側の赤ワインは力強く威厳のあるシラーが、南側はグルナッシュやシラーやムールヴェードルなどをブレンドしたスパイシーなワインが印象的です
北側の白ワインは華やかなヴィオニエがメインで、南側はやはりブレンド、果実味たっぷりです
名前長い、使っていいブドウ品種が多いで受験生を泣かせるので有名な「教皇の新しい城」シャトーヌフデュパプは南側です
⑥アルザス地方
フランスとドイツの国境のあたり
フランスワインのラベルは品種より場所を書くのですが、アルザスのいいワインは品種が書いてあることがほとんどです
フランスだけどドイツっぽい!
果実のすなおな個性重視で飲みやすいです
ブドウ品種もドイツで有名なリースリングなどがメインです
赤ワインは飲みごたえがあるピノノワールです
ブルゴーニュのピノノワールとはまた違った良さがあります
クリーンなイメージ
ゲヴュルツトラミネールというすごい名前のブドウ品種、名前もすごいですが香りがそれを上回るほど印象的で、ライチと薔薇絞って入れた?と聞きたくなるくらいいい香りです
⑦プロヴァンス地方・コルス
プロヴァンスのイメージはなんといってもロゼワイン!
パラソルの下で冷え冷えのロゼワイン飲むのが夢です…
美味しい魚介類を使ったお料理に合いそうなワインが多いというイメージを持っておけば大丈夫です(?)
ブイヤベース食べたいですね
ラタトゥユとか…
コルスは島です
コルシカ島とも呼ばれますね
ナポレオンの生誕の地です
すぐお隣がイタリアなので、イタリアっぽいブドウ品種もあります
羊さんがたくさんいます
羊のミルクのチーズも有名です
ああ、南フランスのワインは総じてお食事と切り離せないのかもしれません
おつまみ欲しくなります
⑧ラングドック・ルーション地方
ローヌと似てる品種が多いです
これまではリーズナブルなワインを大量に生産!というイメージでしたが、ボルドーやブルゴーニュに肩を並べられるような、高級感があって飲んでいて幸せに満ち溢れるようなワインも出てきています
南フランスのワインは、コストパフォーマンスもいいですし、単体で飲むより食卓に並ぶ毎日一緒にいられる気取らないワインといったところでしょうか
スパークリングワインや甘口のワインもあります
オーガニックワインで有名です
⑨南西地方
ボルドーの南の方にあるこのエリア
簡潔に語るのが一番難しい産地かもしれません
かなり多種多様なワインが生み出されています
謎の土着品種もたくさん
とはいえボルドーに近いワインが結構あるかもしれません
ボルドーよりフルボディな印象の赤ワインが多いかも
個性的で有名なのは黒いワインと呼ばれるカオールでしょうか
アルゼンチンで人気のマルベックという品種はカオールではコットと呼ばれていて、とてもとてもフルボディです
甘口ワインもあります
ソーテルヌよりさわやかな香りで明るい印象です
⑩ジュラ・サヴォワ地方
スイスとの国境のあたりのジュラ山脈近郊のワイン産地です
ジュラ地方で一番有名なのはヴァン・ジョーヌと呼ばれるシェリー酒みたいな香りのワイン!特殊な製法で、長命なワインです
サヴォワ地方は辛口白ワインがメインです
恐竜で有名なジュラ紀のジュラという名前はジュラ地方からきているそうですよ
化石いっぱいでるそうです!
この辺りは美味しいチーズがたくさんあります
フランスワインのいいところ、駆け足でおとどけしました
各産地全てとてもとてもとても奥深いので、うまくまとめられてないとは思いますが、主観かなり混じってますが、イメージだけでもつたわればと思います
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