20200811

随分と遠く、小さく、薄くなってしまった。

捩れ、擦れ、弱くなった糸のよう。


私の記憶は蓋されていた。
その人は、よく人を見ていた。
気遣いのできる人だった。

味覚や嗅覚が鋭くて、
お料理が上手な人だった。

思考することが好きで、
いかに鮮やかに誰かの思考を裏切るか、
という挑戦が好きな人だった。


今度こそさようなら。

私の記憶から、いよいよ消えてゆく君へ。

どうか君が君のままで、また輝けますように。

その道のりが、
どうか少しでも穏やかでありますように。

私の祈りが届きますように。

noteに目を通していただき、ありがとうございます。皆さまからいただいたサポートは、私の心身の療養に充てさせていただきます。またnoteを通して日々還元していけるよう、生きます。