20200527

朝。
アラームよりもはやく起きて、
ベッドから出たくないなぁと
ぼんやりしていた。

アラームが鳴るのを身構えていたら、
電話が掛かってきた。

随分と久しぶりに見た名前だった。

その人は、
泣きながら「死にたい」と訴えた。

私には話を聞くことしかできなかった。

7:30。
私が身支度を終えているはずの時間に、
ようやく彼女は落ち着いた。

私のおかげでもう少し生きようと思えた、
と彼女は言って通話を切った。



12:03。
少し早めのお昼休みで、
パスタを作り終える頃。

今度はLINEの通知が鳴った。

これもまた、久しぶりに見る名前。

「睡眠薬を大量に飲んだことはあるか?」

問いに答えていったら、
今まさに彼はODをしようとしていることがわかった。

慌てて通話を繋いだ。

幸せになっていて欲しかったし、
そうなったと思っていた人。

彼もまた話すうちに落ち着いた。

「ほんまにありがとう」

懐かしい関西弁だった。



たぶん、2人とも死にたくなんかないんだ。

現状がつらいだけ。

私と話すことで、現実逃避ができただけ。


私はなにもしてないし、何もしてあげられない。

感謝なんてしないでよ。


あなたたちが今そうやって生きてるのは
あなたたちの選択によるものだし、
生きている状態で居るのは
あなたたち自身の力によるものだ。


私のおかげ、ではないんだよ。


幸せになって。

noteに目を通していただき、ありがとうございます。皆さまからいただいたサポートは、私の心身の療養に充てさせていただきます。またnoteを通して日々還元していけるよう、生きます。