ガーデナー(庭師)養成講座 第5期 第9日~剪定(シマトネリコ)編~
前回から『剪定』の実技に突入した第5期ガーデナー(#庭師)養成講座。
前回は、モッコク&キンモクセイの剪定でした。
モッコクは、剪定においてにおいてはどちらかというと中上級。
ですが、今回は切り戻しを中心に学んでいただく内容で、こちらのモッコクはちょうど1年前に剪定してあり、切り戻しにはちょうどよいこと、サイズ的にもちょうど良いことから、題材に選ばせていただきました。
今回の題材はシマトネリコ。
サイズ的にも、前回よりボリュームアップしており、脚立の使用も必要でした。
まずは、講師の細川から、シマトネリコの基本的な特徴や剪定方法についてお伝えします。
脚立の使用方法については、サイズのあるコニファーの立木刈込の際に既にレクチャー済。
ですが、作業環境は毎回異なるため、一筋縄ではいきません。
そのため、今回の環境で脚立をうまく使用する方法も、都度ご説明していきます。
今回も、前回に引き続き、とにかく悩み、考え、答えを出し、実践し、そして振り返る。その繰り返しで引き出しを増やしていただくことを意識していただき、取り組んでいただきました。
ただ、そのためには、ある程度のガイドラインが必要です。
毎回皆さんからいただいているアンケートに「次回意識するポイント」を書いていただきました。
講師の細川からも、まずは意識すべきポイントとして「樹冠のライン」と「濃さ」の2つをお伝えしていたのですが、皆さんそれを理解されていて、その点をポイントに挙げている方が多かったです。
今回も皆様から振り返りを読ませていただいていると、樹冠・輪郭について、なんとなくイメージを持つことができるようになっている印象。
ですが、濃さについては、まだイメージを持つのが難しいようでした。
でも、それも当然です。なんせ、まだ2回目の剪定ですから。
これから場数を踏むことで、徐々に掴んでいくことができます。
そのためにも、自身で意識するポイントを明確に持ち、取り組むことが大切です。
また、前回の実技の中で、「不要枝を切る」ことに意識が向きすぎて、「なんのために不要枝を切るのか」が抜け落ちている場面もありました。
あくまで、「どのように仕立てたいのか」という自身の中でのゴールがあり、そのゴールに向けて残す枝を決め、そして不要な枝を切っていく。
そのため、一般論としての「不要枝」でも、目の前にあるその木の樹形によっては、今回は残さないといけない、そういったケースもあります。
ですが、まだゴールのイメージができていないと、「とりあえず不要枝を切る」に走ってしまって、「それは残しておいたほうが良かったかも・・・」という枝を切ってしまう。
そのことを前回お伝えしていたため、皆さんその点への意識は持つことができているように見えました。
まだまだ試行錯誤しながらの剪定なので、参加されている皆さん自身はまだ暗中模索されているようでしたが、私たちから見ると、確実に前進が見てとれます。
剪定が続きますので、1回1回の経験をモノにしていただけたらと思います。
そして、掃除。
今日、掃除中に、脚立の下の枝葉を掃くのに、脚立を片手で抑えながらもう片方の手で箒を使用している方がおられ、講師の細川から注意を受ける場面がありました。
一歩間違うとバランスを崩す可能性があります。
すると、たとえば近くに車がったら、その車に傷をつけてしまうかもしれない。
ガーデナーは、ただ剪定ができれば良いわけではありません。
仕事してやるからには、ご依頼者様からの依頼に100%以上で応えなければならない。そしてそうじもその仕事の中で重要な部分。
ですから、掃除の仕方ひとつとっても、そういった手抜きの素人仕事をしてはなりません。そういった部分もきちんとお伝えしています。
最後はいつも通り、道具メンテナンスをして終了。
★本日の仕上がり
まだまだ剪定が続きます。
大いに悩み、そして悩むことを楽しんでいただけたらと思います。
★第6期の講座、今後の体験講座等のご案内は、ガーデナー養成講座Twitterでも告知予定です。