ガーデナー(庭師)養成講座 第4期 3日目 ~生垣刈込(座学)編~
第4期も3日目に突入。
もともとは、刈込の実技の予定で、皆さんには立木のコニファーの刈込にチャレンジしていただく予定でした。
しかし、あいにくの雨。
そのため、急遽、5日目に予定していた座学の予定を前倒して実施致しました。
生垣の刈込の座学に入る前に、『樹木ノート』を作成していただきました。
『樹木ノート』というのは、当社に入社した新人が、初期に知識を習得するために使用するツールでもあります。
樹木の世界は奥深く、これという正解があるわけではありません。同じ樹種でも地域ごとに差異があったりもします。
とはいえ、実際に現場で樹木のお手入れをする上で、最低限必要な知識というのはあります。
この『樹木ノート』は、その最低限の知識を習得するためのツールです。
今回は、皆さんに、前回の実技で実際に刈込をしていただいた「アベリア」の樹木ノートを作成していただきました。
まずは皆さんご自身で調べていただき、樹木ノートに書きこんでいただきます。
その上で、講師の細川から、現場で積み重ねた経験の中から得られた知識をお伝えしていきます。
「本やネットには、◎◎と説明されていることが多いが、実際に現場で目にすると、〇〇。」
そんな情報をお伝えしてきます。
その情報をまとめ、アベリアの樹木ノートは完成です。
その後は、生垣の刈込の座学の突入。
『生垣』というのは、「垣根」の一種。
(生垣を刈り込む2期生の方々)
垣根というのは、家と外との境界に設けられる、壁のようなもののこと。
竹で組んだ垣根を「竹垣」と呼びますし、木を植えてつくった垣根を「生垣」と呼びます。
本講座の6日目では、生垣刈込の実技を予定。
また、工程管理をテーマにした実技の中でも、生垣の刈込に挑戦していただきます。
実技に向けて、まずは座学で基礎的な知識を習得していただきます。
今回のポイントをまとめると、
●天端(てんば)の仕立て方
●際を綺麗に作るにはどうすれば良いのか?
●上から刈るの?下から刈るの?
●失敗しがちな手順とは?
●こばの仕立て方。丸くならないための注意点
等です。
皆さんには、ベースとなる知識をお伝えした上で、それがすべてではないこともお伝えしていきます。
こだわろうと思えば、どこまでもこだわることができる。
ですが、私たちの仕事には、ご依頼者様がおられます。
ご依頼者様によって、ご要望は様々です。
そのご要望に合わせたお手入れをするのがプロの仕事です。
技術を身につけた上で、その技術をご依頼者様のご要望に合わせて活用し、ご要望の形に仕上げていく。
ですから、身につけた技術のすべてを毎回使うわけではありません。
今回ご説明した内容の刈込まで実際にやるところは稀。ですが、その知識を知っておくことは重要です。
単に知識や技術を身につけるだけでなく、その背景にある考え方もお伝えする。それは、私たちが日々お客様と接し、サービスを磨き続けているからこそお伝えできることでもあります。
今回の講座の最後は、また樹木ノートに戻り、次回刈込を行う予定のコニファー、エレガンティシマの樹木ノートを作成し、終了です。
(エレガンティシマを刈り込む3期生の方々)
次回は晴れてくれることを願うばかりです。
★11月3日(水・祝日)に、体験講座を実施することになりました★
場所は、川崎市高津区です。ガーデナー養成講座Twitterで告知しております。プロフィールに固定したTweetに応募フォームのリンクを貼ってあります。参加をご希望の方はそちらからお願いします。
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