見出し画像

夏みかんの木の伐採~新米ガーデナーの日記 第17日~

先日、長年放置されている空き地をさっぱりしてほしいとお客様からご依頼があり伐採作業に同行しました。


現地に到着し、空き地を見てみると、7m程ある木に黄色い実がたくさんなっていました。
そして辺りはさわやかな香り。
家主さんに聞くと「夏みかんだよ。」と教えてくださいました。
マンションの4階部分まで大きくなっており、隣のマンションに越境し、陽を遮っていました。

早速伐採スタート!!
といきたいところでしたが、細川ガーデナーの、

ちょっと待ったーーー!!

柑橘系の樹木にはトゲがあり、とても鋭くて、枝を切り落とす際や、枝木を運ぶ際、腕や体に刺さってしまう事があるそうで、とても危険とのこと。

落ちている枝をよくよく見てみると、葉から5センチほどある鋭いトゲを何本も発見!
葉と同系色なので、良く見ないと気づきにくい・・・。
このトゲのある枝が上から落ちてくるなんてとっても危ないですね・・・汗

上に登り伐採作業をする方は、下で作業する方の安全を考えながら、下に枝を落とさなければいけないので、まず周辺の環境や、枝を落とす場所のチェックを入念に行っていました!

今回私は、伐採作業ではなく、切った枝を軽トラまで運ぶお手伝いをしました。
運ぶ際、ブルーシートに切った枝木まとめ、シートごと運ぼうとしたのですが、トゲが鋭いため、シートを貫通して腕に刺さりそうになり、とても危なかったです・・・汗
もし転んで、ブルーシートの上に倒れてしまったら本当に大変!気をつけて慎重に運びました!
最初に教えてもらえて本当に良かったです!!

あんなにかわいくて、まるっとした夏みかんに、こんな恐ろしいトゲがあるなんて考えもしませんでした・・・意外すぎます!!!美しいものにはトゲがあるものですね・・・!


作業を進めていると、さわやかな香りにつられて、ご近所の方が集まってきました。
とってもいい香りね~♪
気がついたら、細川ガーデナーは木の上に登り、バンバン枝をを切り落としていました。ハードでしたが、夏みかんの香りが、疲れを癒してくれて、怪我無く作業は無事終了!!!おつかれさまでした!!!

自宅に帰り、夏みかんについて調べてみましたので、ここに書きとめようと思います。

夏みかんの原樹は、江戸中期に山口県萩市(はぎし)隣にある、長門市仙崎大日比(ながとしせんざきおおひび)というところで発見され、1927年(昭和2年)に国の天然記念物に指定されたそうです。
南方産の柑橘果実が黒潮にのってこの付近の海岸に漂着し、その果実を拾い種をまいて生えたのではいかと言われているそうなのです!
どんぶらこどんぶらこ~♪って、なんだか昔話にありそうな・・・♪

なんとも夢のある果物ですよね!

当時はゆずの代用として使われていたそうなのですが、幕末近くにたまたま夏に収穫し食べてみたところとても美味しくて、その後は「ダイダイ」から「ナツダイダイ」と呼ばれるようになり、夏に食べられるようになったといわれているそうです!

夏みかんの木は、一本でも結実が可能なのだそう!果物の栽培に多い人工授粉の作業がいらないんです!
この木一本あれば、自然に実がなるということです!!果樹栽培初心者にはとてもうれしい樹木ですね!
長く放置されていても、一本の木に実があれだけなっているということは、
結実性が高い証拠だなーと、先ほど伐採した夏みかんの木を思い出していました。

ここで剪定のポイントです!
苗木を植えて翌年か2年目から剪定をしてお手入れをしましょう!
剪定に適しているのは2~3月だそうです。

剪定をすることで樹木そのものが若返り、枝がなるべく混雑しない方が収穫などの作業がしやすく、病害虫の発生を防ぐこともできるそうです。
剪定をする時の注意点としては、枝を切りすぎないこと!
葉の付け根にある芽には花のつぼみがあるそうで、このつぼみを持つ芽を花芽(はなめ)と言うのですが、枝を全て切り落としてしまうと、二ヵ月後に咲くはずの花がまったく咲かず、その後はもちろん果実もならないそうなのです・・・。
葉の付け根にある大きなトゲは、切りとっても問題ないので、ハサミでこまめに取り除くほうがいいそうです!

今日のお家の夏みかんの木は伸びっぱなしになってしまい、大きくなりすぎてしまっていましたが、こまめにお手入れをし、収穫を楽しめたらとても素敵ですよね!
樹形はとても美しくて、グリーンとイエローのコントラストが遠くからでも目を引きます!
柑橘系の果物はクエン酸を多く含み、疲労回復の効果有り!ビタミンCも豊富で、美容効果が高いのも魅力です!

自分もいつか自分のお庭で育ててみたいなと、また妄想が膨らんだ1日でした。

新人庭ガール、研修はまだまだ続く・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?