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ストレイテナー The Ordinary Road Tour @金沢EIGHT HALL

数日前に胃腸炎を発症し、寝込んでしまった。
こればかりは想定外で、金沢に行く前にやってしまった感が否めない。
金沢に行くのか、悩んだ末に決めたのだ。行くのだと。

幸い、気合いで内科でもらった薬によって数日経てば快方に向かった。
金沢に発つ日にギリギリ体調も整えにいった感じになった。

地元を出発したときは寒かったが快晴。
さあ、現地はどうか。さすが北陸。天候には恵まれず、雨。
ライブの翌日には本格的な冬だなんて…まぁ、仕方ない。

鼓門のライトアップ

金沢EIGHT HALLに到着。
金沢の繁華街の一角にあるライブハウス。
街中に突如現れる看板、人混みのなかに並ぶテナーファンを横目に整理番号100番台の私は300番台コールの時にささっと入場したのだ。

ライブハウスはビルの中であり、2Fフロアでトイレがある。もう1フロア上がることでライブフロアになっていた。Zeppのような横長な箱ではなく、比較的に縦長の箱で屋根が高い印象。
ドリンク代は値上げの波があるなかで、500円キープという感動を味わえたのが魅力的である。

背の低い私は場所取りが難しい。
今日は上手のほうで観たい気分。そのため、上手の後方部分で待機するが鉄壁のような長身男性の二人が前方にいたため、二人の肩の谷間からストレイテナーを観ることにした。



ここからはネタバレを含むため注意してください。

SEが鳴ると上手側から彼らが現れた。
いつもの癖で下手側を見続けていたため、いつのまにか彼らが現れて少々焦ったのは置いておこう。相変わらずのかっこよさだなと思うワタシであった。
ひなっちの衣装は鮮やかな紫色のロングスリーブTシャツであったが、よくよく見てみると袖のところには「幻」の文字が。こちらのアパレルブランドの物でした。

リヒトミューレでは意外な照明の配色。赤と青を用いた照明を展開したのですが、おそらく今までの公演では無かったような…記憶違いだったら申し訳ないところ。
やっと回収できたのが原色
鮮やかな照明とともに演奏された原色はいつも以上に輝いていた気がする。イントロが聴こえた瞬間にワタシは軽く飛び跳ねてしまったのだ。
Zero Generationでは赤と青を混ぜるのではなく紫一色の照明に影絵をつけた効果があり、今までの中で艶やかさはナンバーワンであった。
さて、来たぞKINGMAKER。この小さなライブハウスでモッシュが起き始めた。前方に人がぎゅうぎゅうに固まり、人がたくさんいたはずなのにスペースができた。「前に行きたい…!」と思ったのだが、男性を押しのけるほどの勇気が出なかったためその場で楽しむことにした。ひなっちのベースが本当にかっこいいんだ。
と、楽しんでいるとSuper Magical Illusionがきた。
「うわぁ!!!!!!」と頭の中で混乱。なぜなら、ずっとワタシが聴きたかった曲であるにも関わらず過去2公演では聞き逃していた楽曲だったからだ。曲が聴こえた途端にワタシは鉄壁の男性二人のスキマを押しのけて動いてしまった。(押してしまってごめんなさい、男性二人…)
Exelionって「The midst of silense~♪」のところから四分音符で刻むのだが、これは手拍子するのか手を振るのか迷ってしまうんだ。会場によって動きが異なるからその場、その場に合わせるようにしてしまう。(本当は手拍子をしたくなる)

この公演ではひなっちのバースデーを会場全体でお祝いさせてもらった。

前半MCにてシンペイさんが「おれの半径2メートル以内に誕生日を迎えた人がいる気配がするぞ~」という言葉をきっかけに、ひなっちの誕生日をお祝いすることとなる。
ひなっちは12月4日で48歳を迎えたのだが「54歳になってね~」と。なぜか6年ほどすっ飛ばしている。(つまり、ボケである)「ヨンパチですよ。ヨンパチってなにかわかります?…48歳なんですね笑」と観客と一緒に談笑しているような雰囲気でトークが始まった。「6年間、走馬灯のようにあっという間だった」と話し、ホリエさんが「6年経ってないからね」と真面目なツッコみをいれる場面も。

ひなっちは「(他メンバーより年上だけど)アニキ感出したことないよ!どっちかどいうと子分」「オヤビ~ン、ホリエのオヤビ~ン」と子分キャラボイスでホリエさんに話しかける。ホリエさんも「アニキ~」と同様の子分キャラボイスで話し出したため舞台上はカオスな場所になり始めた。
ひなっちはホリエさんを親分として子分キャラをしていたが、ホリエさんは親分が他にいてひなっちとホリエさんは互いに子分の中の上下関係であるテイで話し出したようであった。その瞬間が理解できず、ひなっちは「オートチェンジしたの?」と状況を飲み込めないようであった。
その後、ホリエさんの頭で描いた定義を説明すると、ひなっち「親分はOJかな?」とOJに話が振られる。
彼の第一声は「アニキ~~」と2人と同じ子分ボイスであった。「俺もそっち側(子分)がいい」と話し、場内は笑いに包まれる。
その後、シンペイさんが「アニキ~~ちょっと待ってくださいよ~~」と小太り子分キャラの少し低音ボイスで喋ると「そういうキャラいるよね」という話になる。ここまで書いてみると気づくように、彼らのMCの緩さがものすごいということが分かるであろう。

そのあと、ホリエさんは突然「お寿司、何が好き?」トークを繰り広げ、北海道の打ち上げで食べた生ウニがとても美味しかったとの話であった。ホリエさんはお酒を控えるために打ち上げには参加せず、ホテルで一人でお寿司を食べたとのこと。ちなみに、彼の好きなお寿司はアジ、光物だということであった。

金沢トークに移ると、ずっと昔から彼らはライブのたびに訪れていたこの地も年々都会になっていったようである。
行きつけのお店も昔は飛び込みで行くことができたのに、今や1週間以上前に予約しなければ入店できない人気店になってしまったようである。


静かな楽曲パート終わりからの泳ぐ鳥。イントロが聴こえると再び前方に人が集まる。もみくちゃにされながら、この曲が終わるころには前方3列目くらいまで来ることができた。やったね。
シーグラスではホリエさんがANTENOTEの能登ヒバ楽器プロジェクトで制作されたギターを使用。曲の最後ではギターを頭上のほうまで上げてかき鳴らし、演奏終了後には楽器を見せて紹介する場面もあった。能登ヒバが石川県の県木であり繋がりが深い場所であったため、楽器自身が金沢の地でかき鳴らされたことは石川県民のファンとしては嬉しいことだったのではないだろうか。

Melodic Stormでは今日もホリエさんが「目を瞑って耳を塞ぐ」では歌詞の通りの動きをしてくれた。今日も調子がいいね。
そして再び今回のツアーで初めて聴くことができたFrom Noon Till DawnTENDERである。本編最後がTENDERだと非常に爽やかな終わりであり、キラキラとした彼らの姿で締めることができた。舞台前方中央で「ありがとうございました!」とホリエさんが観客に向けて叫び、メンバー全員で肩を組んで礼をする姿をファンとしてみることができて嬉しい限りなのだ。

その後、アンコール前のMCにてひなっちの誕生日を祝うサプライズがあった。彼らの話始めはツアーで弾くホリエさんが作った新曲たちは素直なコード変遷を辿らず、突然予想だにしていないコードにいくことがある話をひなっちがし始めた。まさにこの公演で話題になったのはExelionのベース譜についてである。
ひなっちが「このコードがね…OJわかるでしょ?」とOJに振ると、「これでしょ?(Exelionのコードを弾こうとする)…みんな、呼び名はひなっち統一ね」と言い、ハッピーバースデーを弾き始めて会場一体でひなっちの誕生日を祝った。
ろうそくを立てたケーキをスタッフが持ってきて、ひなっちが吹き消すというなんと温かい場面を目の当たりにすることができたのだろうか。
本当におめでとうございました。これからもベースヒーローであり続けていただきたいが、身体だけは大事にしてもらいたいところである。

アンコール2曲が終わり、会場を出ると寒々とした金沢の街が広がっていた。吐く息は白く、ライブハウスの熱がそこにあったことを感じさせてくれたのであった。

01.リヒトミューレ
02.BRILLIANT DREAMER
03.原色
04.Silver Lining
05.タイムリープ
06.工場夜景
07.FREEZING
08.Zero Generation
09.KING MAKER
10.Super Magical Illusion
11.Exelion
12.シンデレラソング
13.インビジブル
14.パレイドリア
15.雨の明日
16.泳ぐ鳥
17.COME and GO
18.シーグラス
19.Braver
20.Skeletonize!
21.From Noon Till Dawn
22.Melodic Storm
23.TENDER

En)
01.灯り
02.Uncertain

のどぐろ、ありがとう。

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