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SMOOTH LIKE GREENSPIA 2024 with Mellow Fellow@服部緑地野外音楽堂

the band apartが毎年企画している「 SMOOTH LIKE GREENSPIA」。
彼らが主催する企画「SMOOTH LIKE BUTTER」が2017年に大阪で初の野外イベントとして開催されてからずっと続いている秋のイベントである。

the band apartをワタシが聴きだしたのはつい最近の話。
ストレイテナーファンにもファンが多く、かっこいいから聴いてみてという勧めがあり聴き始めたところであった。

Spotifyでのランキングは以下の通り。まずはランキング順に聴いてみることにした。

そのなかで一番ココロを打たれた楽曲がEric.WThe Ninja
さて、今回は聴くことができるのだろうかとワクワクしていたのであった。

そして、共演のDOPING PANDA。少し前から存在は知っていた。
このバンドも音楽仲間が好きなもので、よく名前が出ていたのだ。
とりあえず、有名な曲から聴いてみようと考えた。
Spotifyのランキングがこちら。Crazyはthe band apartがカバーしており、両バンドのCrazyを聴き比べするのが非常に楽しい。

しかし、結局ワタシがはまった楽曲はTHE PROMISE
この楽曲のイントロ部分の口笛で奏でるメロディーは耳に残る。
今もずっとリピートして聴いている曲の1つとなった。

今年6月、スプリットEP『MELLOW FELLOW』がリリースされた。
この2バンドの共作となったこの作品では、お互いの楽曲をカバーしたり、2バンドが合同で楽曲制作されていたりと仲良し2バンドの融合した音楽が詰められている。


当日はどしゃぶりの雨。
the band apartは雨を引き連れ、DOPING PANDAは晴れバンドとのこと。
全体通して引き分けってところだろうか。開演してからもレインコートに打ち付ける雨は止まず、滝行をしているのかと思うほど微動だにできなかった。経験上、ここまでの雨の中でライブを観たことは珍しかったため笑えてくるくらい逆に楽しめることができた。

Sorry Youth

本公演では、台湾から来日したSorryYouthがトップバッターとして出演。
オルタナティブロックを基調とする音楽を引っ提げて活動している。
洋楽以外のアーティストを生で見るのは人生初であったため、良い経験となった。
非常にシンプルな音楽でありながらも、手をあげたくなる音楽も横揺れしたくなる音楽も持ちあわせており、大雨のなかではあったが楽しい時間を創り出してもらった。

歌詞が分かるようになればフルで楽しめるんじゃないかと思ったが、なんせワタシは他国の言語を習得しておらず(大学はドイツ語を選択したが)その点に関しては申し訳なさがあった。

Gt.ウェニがスマホを片手に日本語で挨拶をする姿がとても愛らしく、メンバー全員が共演バンドや観客に対して感謝を伝えてくれていた。これからも日本のライブシーンで活躍してくれることを期待している。

DOPING PANDA

次に登場したのはDOPING PANDA。
SEの尺が思ったより長く、いつ現れるんだとソワソワさせられた。
そして彼らが登場。Dr. Hayato Beatがドラムの上に立つ姿がとても勇ましい。
彼らが姿を現したとほぼ同時に雨は止み、さすが晴れバンドと言われるだけあるなと実感した。
Vo.Gt.スターことフルカワユタカの歌声も唯一無二だと思った。曲によって表情が違う。メロウにも激しくも歌える彼の声に魅了されていた。Dr. Hayato Beatのドラムは素人目線ではあるがとても細かく、シンバルの使い方が細やかなのではないだろうか。容姿から想像したのは大胆なプレイだったが、良い意味で裏切られた。
それを支えるBa.タロティこと北條太朗は容姿も音も共にしっかりズシリと構えた感じで良いバランスの3ピースバンドである。

Vo.Gt.スターが言うには、DOPING PANDAのファンはthe band apartに興味を持つがthe band apartファンはDOPING PANDAに興味を持ってくれないと。
それを野音のステージで言った瞬間、ワタシは爆笑してしまった。いや、この2バンドの関係性としてこういうことを言っても大丈夫なくらいに親しい関係性なのだろうと考えていた。

今回のセットリストでは、5割ほどが予習済みであったが知らない楽曲も現れていたので復習がてら聴いてみたいと思う。特に、野音で聴いたbeat addictionはよかった。

歌詞の「美しくよごすのよ」っていうワードが刺さり、「ここで ここで」のフレーズではコール&レスポンスが起きる。言葉には表しにくいが、色気のなかに熱い何かを感じるような楽曲であり、かつ野音の雨が降る中で聴くとそれが幻想的に昇華されているような気がした。非常によかった。

MIRACLEではVo.Gt.スターのお立ち台ソロ。
いやぁ、彼はなんてカッコいいんだろうか。ギターを弾く彼は非常にクールだと思ってしまうのです。MCのときはあんなに面白いのになぜだろうか。

1.Crazy
2.beautiful survivor
3.Lost & Found
4.goodbye to the old me
5.DEKU NO BOY
6.GO THE DISTANCE
7.the Fire
8.Imagine
9.Transient Happiness
10.beat addiction
11.MIRACLE

the band apart

トリは主催のthe band apartである。
やはり風格が違うというか、非常にかっこいいおじさんたち。

リハをした後、メンバーが舞台裏にはけることなくしれっと本編が開始。
SEもなく始まったため、1曲目はリハだと思って座りながらぼーっと聴いていたためちゃんと聴けていなかった。今度は集中して聴かせてもらおう。

The Ninja、原さんのベースが鳴り響く。
イントロのフレーズだけでテンションが上がる。席に座っていたが、スンッと立ちあがる。手拍子までは対応できなかった、悔しい。
Game, Mom, Erase, Fuck, Sleepの変拍子は非常にかっこよかった。

終始、Gt.川崎亘一の存在感がワタシには異様に見えた。自分の演奏に対する確固たる世界観を持っていそうな印象を受けた。
途中のMCではGt./Vo.荒井岳史が「フルカワユタカには、MELLOW FELLOWを与えておけば、元気で楽しく過ごしてくれる」との発言。会場で笑いが起こっていた。(本当に仲がいいんだな)

夜に変わっていく野音の空間で奏でる夜の向こうへは情緒があった。この時間だからこそ、この楽曲なのだろうかと考えさせられる。その後、本家のDEKU NO BOYで本編が終了となる。

1.夏休みはもう終わりかい
2.The Ninja
3.higher
4.Eric.W
5.Crazy
6.Circles and Lines
7.Game, Mom, Erase, Fuck, Sleep
8.夢太郎
9.cerastone song
10.夜の向こうへ
11.DEKU NO BOY

アンコール(DOPING PANDA×the band apart)

アンコールは2バンドの共演となる。
ビールを持って川崎さんと木暮さんがステージに登場。メンバーがそろってからDOPING PANDAを呼び込むはずがなかなか出てこない川崎さんと原さん。

のメンバーが舞台上に揃ったところで、DOPING PANDAの3人を呼び込む。スターが忘れ物をしたと言って舞台裏に行くと…なんと手元にはロウソクに火が灯ったケーキが登場。
2日前にBa.原さんが誕生日を迎えたためスターの歌に合わせて、メンバーと観客全員でお祝いをしたのであった。(お誕生日おめでとうございます)

お祝いをした後に披露されたMELLOW FELLOW
オールスターが集まったような感覚でワクワクが止まらなかった。
ドラムはHayato Beatが担当し、木暮さんはタンバリンとカウベルを担当。
曲中に小暮さんは舞台から降りて客席の近くを練り歩き、時々ファンとハイタッチをしていた。SEE YOUではドラムが交代し、Hayato Beatが楽しそうにタンバリンを叩いていた。(あの方、やっぱりカッコいい。衣装が素敵)

アンコール終了後、観客からの拍手が鳴りやまなかったため小暮さん、原さん、タロティが再び舞台上に現れた。そして、原さんの音頭で一本締めにより終了した。舞台から掃けるときも小暮さんがとても深々とお辞儀をして帰っていったのが印象的であった。

帰り道にご縁をいただいた方がストレイテナー界隈のワタシに対し
「なにがきっかけで来たんですか?」と質問されたため、
「the band apartを偶然聴いてカッコいいと思ったのでライブやってないかと思って来ました」と答えると…

「フットワーク、軽っ!!」との反応。

はははっ、そうなんです。フットワーク軽いのです。翌日は名古屋にいます。というわけで、次回のライブレポートはQOOPIE×the band apartの名古屋公演です。お楽しみに。

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