【月刊/NISA】資産運用通信簿 2024/12(Vol.015)
運用11ヶ月目、総評価額は微減という結果。
来年の積立額は増やす?減らす?
ロジカルに投資計画を立てたい貴方への助言
皆さんこん〇〇は。
独立系 FP 事務所、ガーデン・イールズのふじおかです。
今日この1日も24時間しかない中、本記事をお選び頂き本当に有り難うございます。
プロローグ(来年1年間の投資計画)
さて、今年も残り1ヶ月を切りました。
賞与が戴ける方はその額面が分かってからになるかもしれませんが、そろそろ来年の投資(積立)イメージを具体的にしていくべき時期ですね。
増やすか維持か、または減らすか
まずはつみたて投資に投じる額面を増やすか、減らすか。
今年一年のつみたてでまだ家計に余裕があると分かったら、増額や成長投資枠利用の検討をしてみても良いかもしれません。
年末調整に必要な民間保険の控除申告書、保険料の額面は目に留まりましたか。
他各種保険も含めた年間の総支払額を把握して、費用対効果を再度確認してみて下さい。
勿体無いと感じたら、
『どれくらいの貯金があれば、この保険を解約出来そうか?』
について、パートナーと話し合ってみましょう。
※保険代理店に相談に行っちゃダメです笑
地に足の着いた投資プランを立てたいなら、まずは預貯金額のイメージをクリアにしなければなりませんよ。
住宅ローン以外の、利息の高い借金があるのなら、NISA をやるなんてほぼ論外です。
3%以上のカーローンや残クレ、ショッピングローンがある方。
最低限の貯蓄形成以外で余剰が期待出来るのなら、それらは全て上記のような高金利貸付の繰上返済に充てて下さい。
同じ投信を買付継続か、他のファンドにもトライするか
投入額が決まれば次は、次はそれらでどの投資信託を購入するか、ですね。
方針も、そのファンドに対する評価にも変わりが無ければ、増額はそのまま今買い付けているものに対して行うので良いものと思います。
一方、少しは他の投信も買ってみたいとお考えの貴方。
投資の勉強を続けていれば、大抵はそういった欲求も出てくるものです。
そんな時に私がお勧めしているのが、モニター買い。
詳細は バックナンバー:2024/08(Vol.011) で説明していますので、こちらも是非ご併読下さい。
年初一括で投じるか、12ヶ月に分散するか
つみたて投資枠で行う場合は、ボーナス月設定を利用するなど一細工が必要ですが、決めた額を来年初や、その年の序盤に集中投入して買付するようなことも可能です。
今年、つまり 2024年は、この年初一括投資を行った方がより大きく資産を増やしました。
2025年もそうなるとは限りませんが、統計上はより早く投資を済ませた方が、その後の実りも良くなるという事実があります。
とは言え無理は禁物ですから、年初めに手元の現預金が大きく減ることに抵抗を感じるなら、スタンダードな12ヶ月での買付を行うので良いでしょう。
クレカによる投信積立のポイント還元を最大化したい場合も、分散買付が有利となります。
詳しめに抑えておくべきところですので、気になる方は以下の FP コラムを参照されて下さい。
それでは続きまして本編、2024年11月末日 時点の運用実績にいってみましょう。
2024年 11月 30日 時点の運用実績
①資産推移(前月比 含み益:↓ / 利益率:↓ )
つみたて投資枠は年間120万、月額10万ずつの積立(買付)が上限
“取得額” は、これまでに買い付けた投資信託の買付総額
“評価額合計” は、買い付けた投資信託の現在の価値を示す
評価額合計が取得額を上回っていれば、運用状況として利益が出ている状態。この見込利益を “含み益” と言う
上記、逆に損失が出ている状態ならば、その見込損失を “含み損” と言う
“評価損益” は、取得額に対する評価額合計の増減の具合を記した数字。含み益なら赤い字、含み損の状態に陥れば緑の字になる
評価損益のカッコ内、%の数値は “評価損益率”。例えば100万円投資して125万円になっていれば25%、50万になってしまうと-50%
含み益は前月の 110,859円 から約 4,400円 減って 106,499円に、評価損益率は 4.80% ⇒ 11.08% ⇒ 9.68% と直近では微減
これまでの総投資額(1,100,000円)に対し 106,499円 の含み益(赤字)が出ており、両者を加算した 1,206,499円 がこの時点の総資産額となる
②保有商品一覧(前月比 3ファンドで利益率が低下)
全世界株インデックス(ACWI:アクウィ)に連動する投信を集中買付
モニター目的で S&P500 指数連動、新興国指数連動、日経平均連動の各ファンドを小額買付
S&P500以外の保有3ファンドで利益率が低下。新興国指数の低下が7%超と目立つ
③積立設定 (2024/4 から半年以上変更無し)
毎月8日、クレジットカード決済のみで10万円分を一気に買い付ける設定にて積み立てを継続中
インド株インデックスをモニターするのに丁度良い投資信託があれば加えたいと考え中。楽天・プラスシリーズにラインナップされることを期待
為替ヘッジ無しのコモディティ(金)投資信託にも興味を持ち始めているが、今利用中の NISA 口座ではお目当ての投信が購入不可
※あくまでメインの買付は全世界株インデックス連動型。当面は方針の再考を迫られる世界情勢の激変など生じないであろうとタカを括っている
エピローグ
トランプ 2.0
アメリカ次期大統領、トランプさんに決まりましたね。
当選直後の数日は “トランプトレード” なんて言われて、色々なクラスの金融商品が高値になっていましたが、月末を迎えた私の NISA 資産は結局のところ、僅かなマイナスという形になりました。
暗号資産や個別株など、魅力を感じる(リスクも高い)投資対象は多いんですが、そこは惑わされず来年も、メインは 長期・分散・積立 の堅実な手法でいきたいと思います。
次月は旧つみたて NISA の状況も公開
次号は年初の一発目ということで、区切りの良い、2024年終了時点での運用状況公開となります。
いつものつみたて投資枠に加え、旧つみたて NISA で仕込んだ投資信託が今、どう育ってきているかについても記させて頂きます。
X(旧 Twitter)ではさらに踏み込んだ話や、時にはクセの強い持論を書き殴っていることもありますので笑、プロフィールページのリンクよりチェック&フォローをお願いします。
それでは来月の通信簿もどうぞお楽しみに。