見出し画像

膝を壊すと心も壊す

みなさんは膝を怪我したことがありますか?

私はあります。

滅多にない質問をしてしまいました。


ちょっと看護師にもプログラミングにも関係ないこと、書かせてください。現状については今度書きます!


何が書きたいって題名の通りです😄
結論から言うと自分は膝に腫瘍ができ、摘出したことで、全治半年以上かかっています。
現在進行形でリハビリ中ですが、心は…何度も壊れかけました😅(今は大丈夫なはず)
自分の状態をまとめたいのと、リハビリで心が折れまくってる人の励みになれば幸いです。


時系列で追っていくと⏰

【2020年 秋🍂】

自分の趣味はランニングなのですが、長距離を走るとなんだか膝が痛むようになりました。
1日休めば落ち着くので、ただの運動不足だろうと放置していました。


【2021年 2月❄️】

仕事終わり、特に夜勤終わりに膝が痛み出したので、これはもう我慢できないと近所の病院にMRIを撮りにいきました。
結果は膝に腫瘍があるといわれ、多分良性だろうと。
ただ、摘出以外すべはないから、時間がある時に取る必要があるとのこと。
6月に仕事を辞めて、転職に向けた学習をするので、じゃあその時にしようと
(恥ずかしながら、あまり整形外科の知識がなかったので、外来でシリンジとかで取るんだろうなと思っていました😅)


【2021年 6月☘️】

総合病院に招待状を書いてもらい再びMRI撮影。
診断の結果、どうやら2月より腫瘍がでかくなっていて、脛骨(すねの骨)に侵襲していました。
ちょっと大袈裟な書き方でしたが、小さな腫瘍(多分径1センチくらい)で侵襲もほんの少しです。
これは入院して手術が必要ですと。

入院か!仕事を辞めるタイミングなのでOK!
(はいはい、2泊3日で内視鏡とかカテーテルみたいな感じねと思っていました)

入院手続きの場で、案内の方から
「3週間の入院予定ですね」と伝えられ、

え、え、え、そんなかかるの😇?といった感じでした。

もう一度主治医とお話。
まず腫瘍が良性か悪性か判断が必要だから、まず生検をします。
最悪、がんの可能性もあります(宣告軽いな〜まだ29歳だよ〜😅)
その診断結果で方針は決まりますが、多分良性です(ホッと😮‍💨)
場所が悪いので半月板を切って腫瘍にアプローチしていきます。

画像1

赤いポチッとなってるのが腫瘍、元気な半月板を赤線の通り切ります。
日常生活に戻ることを考えると、入院は生検含め1ヶ月はかかりそうとのことでした。
全治はうーん、3ヶ月で歩けるようになるかな。と曖昧な感じ。
兎にも角にも根治法はこれしかないので、手術するしかない

予定通り生検と本オペをしまして、3週間で退院しました。
腫瘍は良性で「膝関節内ガングリオン/脛骨内ガングリオン」の診断を受け、
関節鏡下半月板縫合術/骨腫瘍切除術」を施行しました。
入院中はいろいろなことがありましたが、今回の題材とは離れるので割愛😅
リハビリ熱心な病院で1日5時間近く後半はリハビリしていました。
だいぶ膝曲げができる状態になって痛みも落ち着いて退院です。

ここから今日まで週2-4でリハビリ受診している日々が続いています。
もちろん家での自主トレも欠かさずです。


【2021年 夏🌻】(術後0~2ヶ月)

半月板をくっつけるため、安静にしておく期間です。
ひたすらに基礎トレーニング。地味な足上げと曲げ伸ばし運動。
健側(手術してない足)の筋力が落ちないよう、そちらだけマシンを使ったりします。
膝は常に腫れていて熱感もあるような感じです。痛みはそれほど。
日常生活は松葉杖。曲げ伸ばしは上手くいった頃から慎重に車の運転もできました(安全とはいえないので非推奨)
元々有酸素運動が好きだったので、バイクを漕げた日にはかなりスッキリしたのを覚えています。

日常生活で精一杯で、全身麻酔の影響もあるのか、なんだか疲れやすくなっている気がしました。
あまり動かないので食事量も少なくなっていた頃。
目の前のことを淡々とこなし、いくらでも寝れたので精神状態もまだ良好でした。


【2021年 秋🍁】(術後3~5ヶ月)

リハビリにスクワットが入りまして、歩きの練習が始まりました。
半月板の安静期間終了に伴い、患側もマシンを使い始めます。
日常生活はステッキ(100円均一で購入😄)を使っていました。
早歩きができるようになると、ようやく点滅している信号が渡れるようになりました。

この頃のメンタルは結構やられた時期だと思います。
リハビリの負荷を上げる
→筋肉がついて歩けるようになる
というのは理想的。

実際には、
リハビリの負荷を上げる
→痛みがでて腫れたり、膝が抜ける感じがでてくる
→リハビリの負荷を下げる
とメニューを以前のものに戻すことも多々ありました。

どれだけ筋トレをしようと、どれだけ歩こうと、どんなに頑張っても、
膝の治癒を待たなければしっかり歩けるようにならない。
この体験は人生で初めてでした。
大抵のことは頑張りに比例して力がつく。
勉強すれば成績が伸びたり、毎日の振り返りをすれば仕事が早くなるみたいな。
本当に歩けるようになるのかな、このままずっと治らないんじゃないか
みたいな気持ちが湧いてきます。

リハビリの負荷があがり疲れる、帰って一度寝てしまう、夜寝れないという悪循環も。
また、運動量があがったので食事も摂らなきゃと思うんですが、
一度食事量が減ってしまうとなかなか食べられなくなります。
お腹ぺこぺこで牛丼屋に行くも、1人前で気持ち悪くなるくらい😵
明らかに胃が小さくなっている感じがしました。


【現在🎍】(術後6ヶ月~)

運動にジョギングが入ってきました。走れるのは最高に気持ちいい!
ジャンプや片足スクワットなど地味な運動も引き続き。
頑張ってきたおかげか、筋力測定にて足の筋肉の左右差もなくなりつつあります。

日常生活に杖はいらなくなりました。
徐々にご飯も食べれるようになり、体力がついたのか睡眠も元通りに戻りました。
ただ、気力の回復はまだかなと思います。
働きたい意欲がかなり落ちてしまっていて、怪我が治ったら看護師バイトで少し社会復帰して、意欲を高めたところで転職活動をしたいです。

全治が曖昧な感じは人それぞれというのもありますが、
結構激レア疾患だったのでサンプルが少ないからだと思われます。
未だにいついつまでにしっかり走れるようになるとは言われていません。


おこがましいですが、経験からアドバイスを少し。

  • 大変だけど社会復帰は早い方がいい
    自分は仕事を辞めたタイミングで手術をして、傷病手当金で生活をしています。
    仕事をしてない、ただリハビリをしているから楽じゃんと思うかもしれませんが、
    急に仕事がなくなり役割や承認欲求がなくなると、何のために生きているのか心配になることがあります。
    (自分が真面目で怠けるのが億劫な性格なのかもしれません)
    もし目の前に仕事があるなら、リハビリがてら復帰してみるのもありだと思います。

  • 安い生命保険に入っておいたほうがいい
    3000円/月くらいの安い生命保険ですが、入院・通院補償があったのでかなり助けられました。
    このあたり自分は詳しくないので、はっきりとは言えませんが、
    病気は急にやってくるので、そのためのお金は何かしら準備しておいた方がよさそうです。
    (高額医療制度を使っても結構かかります)

  • 病院選びには注意が必要
    まず、リハビリをしっかりやってくれる病院であることが重要です。
    最短で完治を目指すにはリハビリをするしかないと思うからです。
    自分は紹介状を書いてもらうタイミングで知り合いの医師に膝の名医を紹介してもらいました。
    毎日のように通院するので、病院の設備や綺麗さ、アクセスなどをチェックしておく必要があります。
    言い方は良くないですが、どんよりした雰囲気の病院では、毎日通うだけでもメンタルがやられてしまいそうです。

  • 病状を話せる人がいるとありがたい
    同居人がいないので物理的な日常生活も大変でしたが、話し相手がいないのも大変でした。
    もちろん家族や友人に現状報告として怪我の話をするんですが、
    それよりも自分は入院中に同室で、退院後もリハビリを共にしている方と話すのがよかったです。
    同じ悩みを持つ人たちが互いに理解し合う、断酒会のような感じですね👍

  • リハビリは3歩進んで2歩下がる
    これが今日の一番書きたかったこと。
    リハビリが全てうまく進むことは滅多にありません。
    先週までできてたのに今日できなくなっているなんて5歩ぐらい下がってしまうこともあります。
    そして、進み具合は人それぞれです。
    ネット上の情報と自分の病状を照らし合わせたくなります。
    焦る理由はたくさんあると思いますが、人間の体はそんなに上手くは操れません。
    自分と主治医、理学療法士を信じて取り組むしかないと思います。

ちなみにオードリーの若林さんが好きで、ラジオをよく聞くんですが、
膝の治りが悪く滅入ったときに、膝に塩をまいたそうです😂
気持ちはよくわかります。笑

そんなこんなで自分の怪我の話でした。
病名の検索等でこのページに辿り着いた方がいましたら、一緒に頑張りましょうね💪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?