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「もったいない」を利用して社会福祉

何年か前、集中豪雨による洪水被害が広がった折、使い古したタオルの寄付を募るお願いがまわったきた。そう、浸水被害にあったところで役に立つのは大量の使い古したタオル。真新しいタオルじゃなくていい。

そう思ってみると、意外と世の中使えるものがあるかもしれない。

例えば、冒頭に書いた使い古したタオル。各自治体で集めておいて、災害時に融通しあったっていいと思う。

災害用の備蓄用の食料。廃棄処分になる消費期限の近い食料品。こういったものを子ども食堂に回したらどうだろう?どうせすぐ使うんだし。農家が作り過ぎてしまって廃棄処分になるお野菜だって、流通コストだけを国や自治体で負担して、子ども食堂の要望に応じて配送できる仕組みとかあってもよくない?

飛行機に乗るともらえるアメニティ。アイマスクとか耳栓とか歯ブラシなんかが入っていて、避難所で役にちそう。こういうのも、出張の多いビジネスマンなんかだとそのまま捨てちゃう人も多いんだよね。空港で回収して、災害時に避難所に送って「ご自由にお使いください」ってするのはどうだろう?集まり過ぎちゃったら難民支援施設とかに送って使ってもらってもいいし。

教育現場にももったいないと思えるものが多い。例えば音楽で使うリコーダー。卒業してから使う人なんているのかな?消毒して使い回せないんだろうか。まとめて回収して消毒た上で途上国に寄付するとか。

裁縫道具だって一人1セットづつ買う必要あるのかな。貸与にして、壊れたり無くしたりした分だけ補充してもらっちゃだめ?

制服だって安くないんだし、なくてもいいと思うんだけど、例えば服飾系の学校や大学の被服科と連携して無償で縫ってもらうのはどうだろう? 材料費は頼む側の負担すれば、縫う方は材料費の節約をしながら基本的なパターンの書き方や縫製を学ぶことができるし、頼む方もお仕立て代が節約できていいんじゃないかな? AKBの衣装のように個別にアレンジ可能で相談しながら作れるとしたら、それも楽しそう。

教科書だって、使い回しでいいと思うんだよね。いっそ電子書籍にして、書き込みしたい人だけ買ったりコピーしたりすればいいんじゃないかな。

ま、教育現場のもったいないを指摘すると既得権を持つ業者からの反発が大きそうだけど。


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