ヨンタからの贈り物
クリスマス時期になると毎年思い出す。
忘れもしない16年前、小6の頃の話。
もうなんとなく周りの空気から察してサンタの存在は信じていなかったけど、親が枕元にプレゼントを置くのをこっそり見たいと思った私は部屋のドアが開いたらわかるように鈴を付けて寝たふりをしてずっと待っていた。
結局、寝落ちしちゃったけど朝起きてもプレゼントは置いてなくて。
リビングに行き母の顔を見たら何故か号泣してしまい、
「まだ信じてたの?!」「違う!!違うんだけど…」
とメソメソし親も大パニック。仕事を休む事態に。
そして落ち着きを取り戻し迎えた翌朝、枕元に多分近所のスーパーに入ってるファンシーショップで買ったであろう可愛い文房具セットと
《遅くなってごめんね。ヨンタより》
って書いたメッセージカードが置いてあった。
そのプレゼントとメッセージを見た時またちょっと涙が出たし、その母の気持ちが本当に嬉しくてずっと忘れられない。 結婚式で読む母への手紙に書きたいくらい大切なエピソードです。いつかこんな母親になりたいです。