普段使いのファシリテーション

私の考えているファシリテーターというものは、今の本人自身と現場と共にある方がよいと思っています。

向き合うものが見えている方が、つまり現場にある文脈、背景、使えるものがわかっている方がよくて、ファシリテーターは場に在るもの(参加者、環境、自身のできること、場という雰囲気など)でファシリテートするしかないと考える私にとっては、使えるもの(影響するもの)は現場に合わせて持っているといいと思うわけです。そういう意味ではワークショップや少し現場とは違った場所での非日常の中でのファシリテーションもありますが、普段使いのファシリテーションもあるのだろうなと。

そんな普段使いのファシリテーションの中身も、今あるもの(持っているもの)で構成されていると良いと思っていて、言い方が難しいですが、誤解を恐れずに書くと「ファシリテーション特有のスキルみたいなものはなくて、生活や現場で使っているスキルの組み合わせみたいなもの」なのではないかなと。ファシリテーショングラフィックのワークショップをしていて、最初の理解として「聴いて書く(描く)」ですと伝えているのですけど、聴くのも書くのもそれぞれがすでにできる(持っているもの)で、それらを「場への意識」というか「ファシリテーターの在り方」でくっつけて利用している感覚…。

「聴く」も「書く」もそれぞれにもレベル感はありますが、くっつけた状態でのレベル感もあって、どうやってレベルアップしていくかは、ファシリテーターの個性に合わせたやり方がありそうだなと。これはグラフィックファシリテーションのワークショップで、それらを敢えて一度バラバラにして練習してもらっているので、そのことに気づいた感じです。


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