「人数が多い時はどうすればいいですか?」ファシリテーターの相談箱 009

これはファシリテーターは参加者を見て(観察)その場の状態に合わせてファシリテーションするものなので、人数にあったファシリテーターの数に増やすのがよいと思います。増やせない場合は「見る・フィードバックを得る」対象を絞って全体に対してファシリテーションをするか、「ファシリテーションする」対象を絞って小さいグループごとにファシリテーションをする。というのが答えになりそうです。

「見る・フィードバックを得る」対象を絞って全体に対してファシリテーションをするというのは3、4人の小グループに分けて話してもらう時間を作り、見る対象を絞っていくつか回り、そこから得られたフィードバックを場の感じとして掴んで、全体に対して声をかけるファシリテーションをする感じです。

「ファシリテーションする」対象を絞って小さいグループごとにファシリテーションをするというのは小グループに分かれてもらって短い時間でグループごとにファシリテーションして、どんどん他のグループも見ていくものです。

これはファシリテーターにはファシリテーションを100%発揮できる最適な人数というのがあるのではないかと考えていて(ちなみに私の場合は12人がその人数と決めています)そこから人数が増えていくと増えた分、ファシリテーションの効力というか見え方が「薄まる」感覚です。

具体的な話ですが、参加者が200人という場がありましたが、そこまで多いとファシリテーターというよりは予定通り進行させる進行係という感じになりました。先に書いた通り全員を見るのではなくグループごとに声をかけましたし、ボッチになっている人がいればグループになれるように促したりとか、うまく発言がでていないグループが見受けられたら、いくつかのグループを回った後にそれぞれのグループからのフィードバックを使って、ネガティブな内容なら全体に対して「こういう感じの状態になる可能性もあるので…」とあくまでも可能性として(グループを名指しで評価したような感じにならないように)、ポジティブな内容なら「あちらのグループではこんなことが話されていました…」とグループをリスペクトする形でファシリテーターが代返する形で全体に返すことをしました。

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