ファシリテーターがつなぐもの

12月1日から続いたアドベントカレンダーも最終日です。アドベントカレンダー2016の25日目です。ブログのアドベントカレンダーとは12月1日から25日までの間をブログでつなぐというものです。

ファシリテーターがつなぐものというタイトルはふと思いついたものですが、ファシリテーターの活動を通じて人と人の交流がおきるものです。その「つなぐ」ということを考えた時には、ファシリテーターは「つなぐ人」いわゆる「hub(活動の中心,中枢)」よりも「intersection(交差点, 交叉, 筋違い, 交叉点)」「crossing(横断, 交差点, 交叉, 過渡, 交叉点)」というような無機的なものであったり、「bridge(仲立ち、橋渡し)」という「間」の役割というのが個人的にはぴったりきてます。

また私はダイアログ・ファシリテーターとして人と人の「間」に立ち会うことが多く、日本人どおしであっても「翻訳」と称して、言葉のズレ、認識のズレ、違和感をしっかり掴んで橋渡しをします。違う言葉で同じことを言っていることはもちろんですが、同じ言葉で違うことを言っている場合も丁寧に確認します。そうやってだんだんと同じ感覚で話ができるようになっていくことで対話を大事にしている場になっていきます。安心安全の場は雰囲気や場の仕組みで作る面もありますが、ファシリテーターが橋渡しをすることで生成されるものもありますので、ファシリテーターの役割のひとつだといえます。

つなぐことの大事さはありますが、そのつなぎ方の中でも違和感は受け取るようにしています。意図的なものか、無作為なものか、どちらが良い悪いではなくて、参加者にどう認識させるかの方が大事だったりします。意図的であるなばら、その意図を説明した方が参加者は自然に受け入れるでしょうし、無作為な場合は見えない形でやるよりも、ランダム性がわかるようなやり方でつなぐ方が自然に受け入れられるでしょう。「わかりやすい」「伝わりやすい」というのもつなぎ方の大事なポイントといえるでしょう。

ファシリテーターがつなぐもの。それは人であり、場であり、テーマであるといえます。人と人のつなぎについては書きました。今後は人と場、場と場、人テーマについても書いていきたいと思います。

今年のアドベントカレンダーも、多くの方にご協力いただいて完遂することができました。感謝。

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