対話の場の「話しやすさ」について
「何について話せば良いか分からなかった」
先日、私がファシリテーターをした場でフィードバックでもらった参加者の言葉です。
前提、役割、解決、話す方向性が示されることで、その場で「自分が話して良い」発言内容が決まらなかったということなのだと理解しました。そして「ああ、このフィードバックはすごいなぁ」と思いました。もちろんこの参加者はうまく話せなかったことの不満を伝えていただいたのだと思いますが、仕事場においてはただ自分が感じたことを話したいままに話すことは良くないもの(例えば無駄とか、脱線とかにあたる)のだと感じました。特に仕事の場ではいろんなことの解決に向けた話し合いが効率よく行われることが求められていることもありますが、対話という文脈では自分の考えを話すという行為には「良い悪い」はなく、自分の思ったままを話すことが多様性やメンバー同士がお互いに知り、働きやすさを生み出し、チームのパフォーマンスを引き出すことになります。
逆に考えるとこれはファシリテーションのポイントでもあり、何を話して良いかわからないというのをなくすことで、話しやすさは生まれることになります。
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