「自分の属する組織でファシリテーションを始めるには?」書籍:対話する力 ファシリテーター23の問い 05 その2

ファシリテーターの相談箱 065 は中野民夫さんと掘公俊さんの共著である「対話する力 ファシリテーター23の問い」を私も考えてみようと思います。

「自分の属する組織でファシリテーションを始めるには?」いくつかのパターンが考えられますが、前回は「自分自身から始める」だったので、今回は「チームから始める」にはということで考えてみます。

 チームから始めるアプローチをいろいろ考えてみましたが、結果的に「会議のファシリテーターという存在を試してみる」というのが一番違和感なく始められるのではないかと思いました。ファシリテーション=サーバントリーダーシップという観点もありそうで、そちらも考えましたが、何れにしてもチームメンバーがファシリテーションを知っているかいないかでも影響は変わっていきそうなので、「始め方」としては会議から行なって、そこから展開していくのが意識しやすそうだと思いました。

 では会議のファシリテーターという存在を試してみるというのはどういうことかというと、会議の進行を担う人というイメージですが、大事なのは会議後にファシリテーターという役割についてどうだったかを話し合うコトです。進行のためにいろいろ考えて会議を行なったと思いますが、なぜそう考えて、それがどう感じられたかの感想を述べ「やりやすくなったことはなにか?」を考えて伝え合う場を設けるコトです。単に進行係を任命してもファシリテーションが始まることはまれだと思います。自分から始めた人の次の段階とも言えるので、自分から始めた人であれば「ファシリテーション考えてみたのですが、やってみていいですか?」と話してみましょう。試させてもらう…それが最初なのかもしれませんね。

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