会議のファシリテーション研修の後にお勧めしている本
ファシリテーションの研修をしていると、会議についてのファシリテーションを話して欲しいという要望がもちろんトップにくるわけですが、研修後のフォローとして書籍も紹介しているので、今回はその紹介している書籍と、一部、紹介に当たってamazonを確認していて気になった書籍も紹介しておきます。
「ミーティングのデザイン」:読んでみて自分が会議についてファシリテーション視点でデザインする時に考えているポイントが完全に入っていて、良い本だなぁと思った書籍です。
「READ THIS 」この本は研修内製化を支援していた企業さんで、会議の研修を作成する時に参考にして欲しいと言われて渡されて読んだ本ですが、会議についての無駄を省くためのことが書いてあって、これは会議はそもそもなんのために行われるのかを考える上で大事な要素でした。下の絵は読んで自分で1枚にまとめてみたものです。
「会議を変えるワンフレーズ」:この本はファシリテーションを企業の基礎スキルに…という考えのもと研修を年単位で提供させてもらっている企業さんで研修後に運営の方から、隠れファシリテーターに使えるフレーズということで紹介していただいた本です。著者の堀公俊さんと言えばファシリテーターの第一人者ですから、ファシリテーターの視点で知っていると良い言葉が載っています。
自分の同人誌ですが、こちらも研修でも使っているワークブックになります。ファシリテーションは現場に合わせた形で考えると、ただ流し読むより現場で使えるものになるので、自分の現場を考えながら読む本ができないかな…と思って造った「問いから始まる」本です。そもそも会議は人が集まって行われるというところから、参加してもらう人への期待や、参加者の関係性についても考えて、会議として必要なものを実施するための思考が深められます。
今だとPDF版をmiroやMuralでページ表示してそこにオンラインの付箋で書き込むというのがお勧めの使い方です。
「会議でスマートに見せる100の方法」:この本自体は、ギャグというか面白おかしく読むものとされていますが、ファシリテーターから見れば、アイスブレイクというか、場から本音を引き出したり、場に委ねたりするのに使えるフレーズが多く見つかります。ネタ的に相手に緊張させずにクスッとさせたりしながらも場に有効な影響を及ぼす…そんな感じです。特にグラフィックについての章は秀逸です。
以上で、私が研修の関連でお勧めしている書籍ですが、ここから以下は確認している中で見つけた、気になる本になります。
以前から気になっている会議のやり方の一つ「オフサイトミーティング」。実際には私はやったことがないのですが、価値を高めるという部分や報告会議への疑問など自分の興味を引く内容です。
最近の会議は30分のものが多くなってきていて、短いことへの関心が高まっていると思います。個人的には関係性や内容、プロジェクトのフェーズによって時間は変わってくると思うので、「短いこと」がいいことだ…とは言えないのですが、無駄な会議をしないという視点ではなくて「短い会議」という点で書かれている本としては気になりました。
こちらは最近、企業の中で根付きつつあるチャットという文化の中で、会議もテーマごとにチャットで話し合われているのをみて、「会議」というものが同じ時間に人が集まる必要があるのだろうか…と疑問に思い始めていて、非同期型の会議ができそうだと試しているところなので、気になりました。非同期型の会議は「定例会は来週水曜日なので、その話は来週の定例会で」という先延ばしになってしまうことへもどうにかならないかなと思っている話です。
さて、ここまで書籍を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?研修後のフォローという点で、書籍の紹介は大事ですが、実際に読むのか…というところがポイントではあるので、絶対ではないですが、どう興味を持ってもらうかも考えて、書籍を導入していただければうれしいです。読書会にするとか…。
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