ファシリテーターという役割
このブログはファシリテーターをテーマにしたアドベントカレンダー の1日目になります。
最初、アドベントカレンダー ということもあって、このブログは誰にでもわかる内容で書こうとしたのですが、変更して、書きたいことを書きたいままに書くことにしました。故に「??」となることも多いかと思いますが、想い先行の記載ということで、ご容赦ください。
私の役割の1つとして、ダイアログ・ファシリテーターという人と人の間の対話を促進する役割があります。いわゆる合意形成であったりもしますが、内容の決定以外にも、そもそも話し合えない関係を少し話しやすい関係にしていくというような長い目でのコミュニケーションの活性化…みたいなこともありますし、新規事業のような今はない見えないものについて話し合ったりする場もあります。
この役割で気をつけているのは、以前のnoteにも書きましたが、ファシリテーターが想定した通りに導かないということです。場は一本道ではなくて、いろんな分岐が可能で、ファシリテーターが進む方向を決めるのでなく、参加者同士が今の方向を決めること(図の下側のイメージ)です。場がどの方向に行くかはその時のその場にいるメンバーしだい。私が行き先に飛ばすことはしません。
その場で大事にしているのは「違和感」です。もともとその場が開かれたテーマや目的があったとしても、参加している人たちがどうなのかを見ます。時間がないから、もう決まっているから、言ってもしょうがないから、には抗います。そのためには、その場がどういう状況なのかを、参加者が認識できるように見える化をしています。可能な限り、最初から全部。暗黙知を明示的に形式知として認知できるようにするのはファシリテーターの役割だと思います。仕事場での関係性はずっと続いて行くものが多く、その場限りの関係性とは違う作りになります。その場、その場に合わせて、ファシリテートを行うには、変化を扱うことが大切です。変化の兆しを見つけることが大切です。その意味では観察が私の場合は大事です。その観察にはファシリテーターに向けられるものもあったりして、それと向き合えることも大切なのだと最近気づきました。「いい雰囲気」にするのは目指す方向として悪くないとは思いますが、その場のテーマ、目的、メンバーにとって「いい雰囲気」が目指すべきものなのか、フェーズなのかは考えると良いと思います。ファシリテーションはサービスではないです。場に対して必要かなと思うことは参加者にとって「つらい」と感じるものもあるかもしれません。関係性を壊すような、「そもそも」を見つめ直して、ゼロから始めるような…。とりあえずこの場は…とする。それが本当に良いことなのか…。満足度のために行ってしまっていないか…は考えるようになりました。実力不足で、不満足だけが残ってしまって、その先がどうなったかは追えないこともありますが…。カオスマネジメントではないですが、ファシリテーターが仮想敵になって、みんなで本当にほしいものは、欲しい場はなんなのかを考えたりするのだって、良いかもしれません。
ファシリテーターは過渡期における存在。というのが私の感覚です。
今はないものをファシリテーターは持ち込み、違和感として捉えられるならば、それがいつかは当たり前になるか、その違和感から本当の何かが見つかるか…。それらを参加者の全体性、有機的な総意のようなものを参加者自身が感じながら進められるようになることを夢て見ているのかもしれません。
役割…を改めて文末で考えてみると、それは「参加者があるがままになる」までの支え役…という感じがしました。この考えはまたこの先変わるかもしれませんが、今の私の役割はこれのようです。
ああ…。アドベントカレンダー 1日目からぎりぎりの投稿で、周りを心配させてしまったかもしれませんが、どうにか書ききれました!
明日は、前田 勝太さんの「私のズルいMTG参加方法をファシリテーションと呼ぶらしい」です。どのあたりが「ズルい」のかが気になりますが、自分のやっていたことに名前がつくというか、それについて語れるようになるのはうれしかったりもするかなぁとか、その方のオリジナルとして語られるといいなぁとか思ったりしたので、楽しみです!
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