「アイスブレイクはどんなものがありますか?」ファシリテーターの相談箱 007

いつからかアイスブレイクという単語は当たり前の様に使われ始めていて、この質問も多いですね。私がアイスブレイクを使うのは「対話しやすい」環境を整える為なので、関係性が変化するものを使います。簡単なのは「周りの人と目を合わせてみてください」というもの。そして「みんな優しそうでしょう?」と付け加えます。(笑)

名前のついたアイスブレイクもあるので、それを覚えて使うのも良いと思います。そのアイスブレイクが参加者の「何に」作用(影響)して「何を」変化させる可能性があるかをいろいろ想像しておくと良いと思います。そしてその場の参加者の「今」の状況にはどれを用いるのが良いかを判断して行う。もちろんアイスブレイクの作用は複雑で複合的なので、予期せぬ変化を起こすことはありますが、作用は心情、視覚、聴覚などの五感や雰囲気に作用し、変化は関係性、行動の許容、心構え、立ち位置(場、コミュニティでのポジション)、ファシリテーターへの信頼度に変化を与えます。例えば先程の「周りの人と目を合わせてみてください」は見回し目を合わせる行為は動きと視覚とに作用して、関係性の変化と行動の許容への変化を想像しています。

さらにアイスブレイクには、参加者が簡単に行えるものと、やり方を理解するのが難しい、もしくは迷いやすいものもありそうです。手順が複雑だったり、普段の行動とは違う場合には、そのアイスブレイクを正しくできているかが気になって、アイスブレイクの効果よりも間違う恥ずかしさを感じてしまうかもしれないので、そのあたりは注意が必要です。正しさや間違う恥ずかしさを感じてもらう…みたいなアイスブレイクであれば、それはそれで「あり」かもですね。

ちなみに私が一番衝撃を受けたアイスブレイクは「参加者を怒らせる」です。意図的だったかは確認していませんが、最初に怒りを感じたので、それ以降はなんか…どうでも良いというか、最初よりは穏やかだったかも…しれません。

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