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あなたがファシリテーションを通じて得た最も大きな学びは何ですか?

私がファシリテーションを通じて得た最も大きな学びは話し合うこと自体の面白さです。

社会人になりたての新人だった頃にはクライアントとの打ち合わせの会議で議事録係をすることが多く、言った言わないにならないようになるべく一語一句書き取り、認識のズレがないようにすることをしていました。 その頃はお互いに言質を取るための攻防戦みたいな話し合いが多くて、楽しさはありませんでした。むしろ嫌な世界だなぁとも。(^_^;)

2005年くらいから社外の勉強会に参加するようになって、参加者同士で話をした時の楽しさを知りました。そしてとあるイベントでオープンスペーステクノロジーという対話の手法をスタッフ側で参加して、ファシリテーションによって場の感じが違うことに驚き、テンションが上がったのを覚えています。

クライアントとの会議でも、ファシリテーションとまでは意識できてませんでしたが、クライアントとの関係性を作ってから話し合いを始めるようになったり、ホワイトボードを言質のためではなく、話し合いのために可視化し、整理するようになって、話し合いを通じて何かを作り出す楽しさを感じるようになりました。

IT業界でシステムエンジニアをしていたので、言質をとってクライアントをコントロールしようとするのではなく、共にクライアントのための何かを作る感じが味わえるようになりました。

ファシリテーションは関係性を育むスキルです。話し合いの技術という側面もありますが、場の捉え方を話し合うテーマ(コンテンツ)だけではなく、話し合う道筋(プロセス)にも目を向けると扱うものが増えて、面白さ(面白いにはただただ楽しいではなくて、難しさや辛さもあったりするという意味も含めての複雑で奥深いという意味の面白さ)が見えてきます。

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