「自分の属する組織でファシリテーションを始めるには?」書籍:対話する力 ファシリテーター23の問い 05 その3

ファシリテーターの相談箱 066 は中野民夫さんと掘公俊さんの共著である「対話する力 ファシリテーター23の問い」を私も考えてみようと思います。

「自分の属する組織でファシリテーションを始めるには?」いくつかのパターンが考えられますが、これまで「自分自身から始める」「チームから始める」と書いたので、最後は「組織から始める」にはということで考えてみます。

有益かつ現実的なのは2つあり1つ目は「組織的にチーム単位でファシリテーション研修」、2つ目は「リーダー候補へのファシリテーション研修」プラス「チーム横断的なファシリテーターの依頼制度」ではないかと思います。実は横断的なファシリテーターを行う部署の立ち上げを夢見て転職活動していた時期がありましたが、企業からすると、ファシリテーションがマネージャーの付属スキル的な扱いのため、第三者によるファシリテーターの意義と会議の価値最大化にはまだ興味を持てない感じでした。

「組織的にチーム単位でファシリテーション研修」は時間の取り方が難しいので、ランチタイム(お弁当付き)+1時間の2時間研修を月に1度、3回くらいで実施がオススメです。現場で試してみる期間があって、その後の研修でふりかえりを行うことで学びが現場化します。チーム単位で受けるので、ファシリテーションの意識が全員にあるので、場合によっては特定のファシリテーターはいなくても機能するかもしれません。会議においては最初は明示的にファシリテーターとファシリテーショングラフィックの人を分けてやってみると良いと思います。

「リーダー候補へのファシリテーション研修」プラス「チーム横断的な会議ファシリテーターの依頼制度」これは、リーダー候補などは既にその集団での研修が企業内に設けられていることが多いので、企画しやすいと思います。そして2つ目の肝となるチーム横断的なファシリテーターの依頼制度は、実践する場の確保ではありますが、会議におけるリーダー候補な方々の役割は意見や決定、もしくはその提案となっていることが多いので、そもそもファシリテーターな役割を行うことが難しいと推測します。そこで他のチームを知るという意味でも他のチームの会議ファシリテーターを担うことで有効な役割となり得ます。可能なら、できるだけ利害関係のない、主従関係のない部署の担当がより効果的だと思います。

いずれにせよ、他人にする場合はファシリテーションを意識化におくことは必要だと考えますので、研修は受けられるとよいと思います。

どこで学ぶと良いかはまたいづれ書きます。

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