ファシリテーション研修について思うこと

ファシリテーション研修とは、組織文化に根付いた、もしくは組織文化をベースにしたファシリテーションを一緒に作り上げるということ。

私というファシリテーターのコピーをつくるのではなく、そのまま教えるのではなく、参加者がそれぞれの場で、それぞれのスタイルでのファシリテーションを考え、自分の現場で使える「普段使いのファシリテーション」を手に入れること。

自分がファシリテーションを意識するようになった最初から「ファシリテーターのやり方は人の数だけある」と考えていて、個人個人のやり方を尊重しようと考えました。その考えの中で、個人向けに行なっている「ファシリテーションの弟子」という活動では、弟子本人の現場で悩んでいるファシリテーションのこと、自身のファシリテートの仕方、考え方を聞いたり、やりたい場の壁打ち、実施後のふりかえりを手伝ったりしています。希望する人には私が依頼で受けた場の依頼者との打ち合わせや、私の場を参加者として見てもらったり。そこから自分に肉付けしていく、そのやり方はベースになるのは個性という感じがして気に入ってます。

ずっと自分のファシリテーションを教えるだけ…の研修はやりたくないと思っていて、企業から依頼があった時もテキストにするのは頑なにお断りしてました。ファシリテーションは変化するものだし、テキストはスナップショットでしかなくなってしまうので…。

最近のパーソナル向けのファシリテーション基礎は、かなりメタでシンプルな構造を「基礎」としてお伝えしてしまっていて、まさに「具体的にしてもらわないとわかりません」という感じで、ファシリテーションを自分なりに実践している方はこの構造でも自分に落としこめるようなので、少し実践度チェックというか自分で理解する感覚みたいな感じを観察できるものになっていることに今気づきました。基礎の図を眺めながら、自身の所属する組織・チーム文化の上に、とりまく人間関係の中にファシリテーションを「具体」にしていく。

昨日のファシリテーション基礎講座はそれができていた気がします。毎回、参加者によって後半は違ってくるので、そこも楽しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?