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ファシリテーション視点で考えるワークブック作りました。

私がワークショップや勉強会を開きたい知人にいろいろ質問をすることで、どんな場が作りたいのかを可視化していったプロセスを棚卸しして、質問形式のワークブックとして作り上げました。実際に付箋を貼って使ってもらえるように各ページに付箋を貼る欄も設けています。問いに対して付箋に書いて考えながら読み進める本です。たくさん貼れるようにA4サイズにして、紙質も付箋を貼って剥がすのに耐えられるようにアップグレードして製本しました。

 ファシリテーションのノウハウの様な本は今まで書かないようにしていました。それは私がファシリテーターは人の数だけスタイルがあるというのが基本の考え方であるのと、紙の書籍にアウトプットしてもファシリテーションはどんどん進化、アップデートされていくものなので、形にしてしまった時点で単なるスナップショットになってしまうと考えたからです。

 ではなぜ今回、出版することにしたのか?それは「問い」という形でのワークブックであることが理由です。考え方の起点になるものを用意し、考え方、表し方は読み手の方の「今」で出来上がる。使ってみるとわかりますが、違うワークショップを考えたり、同じワークショップでも2回目にやる場合、1ヶ月後に同じワークショップをやる場合でも、少しずつ違いがでます。ワークブックで表出する思考、想いは使う時にアップデートされていくのです。

 私自身はファシリテーションは体験から学ぶことが多く、理論や分析から出来上がったものではありません。ゆえに何かの尺度になる「正しいワークショプ」はこの書籍には存在しません。安心して、自分の思うままの考えを書き表してみてください。付箋という特徴を活かして、貼って、眺めて、並べ直して、剥がして、また貼って…と使い方も自由にしてください。最後のページに現れる自分の場への想いを見つける有意義な時間になることを楽しみしています。

 また今回は一人で作り上げたのではなく、企画、ワークブック形式にすることを一緒に考え、表紙のデザインや編集までしてくれたのはマナスリンクのノグパンさん。締め切りギリギリまで各ページのデザインと、問いの変更に付き合ってくれました。感謝です。そして、イラストはビジュアルファシリテーターでもあるぷちかなさんにお願いし、単にイラストの印象を伝えて描いてもらうのではなく、ビジュアルファシリテーターとして実際にどんな内容にしたいかを考える思考をファシリテートをしてもらい、その流れでイラストのラフをその場で描いてもらうという贅沢な時間を提供してくれました。

 書籍での販売は手売りとオンラインではBoothを手配中です。倉庫への搬送が完了するのをしばしお待ちください。またPDFでの提供も行うことを決めました。こちらは、可能でしたら「見開き」でみながらご自分のノートを使って付箋を貼って使ってみてください。PDFを印刷して使われ場合は、各Lessonごとに印刷して行うと集中してできると思います。各Lessonは明示された繋がりはないので、Lesson内で閉じた利用が可能です。もちろんLessonを超えて影響し合う形にはなっているので、一度やったLessonでも立ち戻ってやり直したりは全然OKです。思うままに思考してください。実際に使ってみた方の感想を肴に話ができたらうれしいです。

書籍版:https://gaoryu.booth.pm/items/1320605
PDF電子書籍版:https://gaoryu.booth.pm/items/1322441


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