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【実験回】 多言語コミュニケーションはどこまで可能?YouConnectを複数名でトライ!

こちらはYoutubeのオンラインファシリテーターの実験室連動ブログです。

オンラインでの会議やイベントが増えていく中、海外のカンファレンスに参加するなんてことも増えてきました。でもまだ、英語でやりとりできるほどの英語力もないし、私はファシリテーションする時には微妙な言葉遣いの違いを大切にしたり、相手の気持ちの細かい感情を言葉から読み取ったりするので、母国語レベルでの言語能力の大事さを感じてもいます。

そんな中、2021年3月にロゼッタが全社員に英語禁止令を出すというインパクトのあるプレスリリースを出しました。いよいよ母国語同士でのやりとりがオンライン上では可能になっていく世界が現実になりつつあるのだなと。

原文:https://www.rozetta.jp/download/2021030102.pdf

その母国語同士でやりとりできる世界を実現できるであろうツールがこの「YouConnect」です。これはオンラインファシリテーターの実験室で本当に実験すべきものでしょうということで、今回はゲストで英語と中国語を話せる知人に協力してもらい、実験してみました。

【実験結果】まだ有用なレベルまでは達していない。

実験では、自己紹介を母国語でやってみましたが、うまく変換してくれる場合もありましたが、わかりやすい日本語を心がけたりと、機械に気を使った感じになるのと、翻訳が表示されるまでの時間が結構かかっていて会話としての「間」としてはタイムラグがありすぎる感じでした。

YouConnectは自分の画面の設定で「母国語」を設定すると、自分の話した言葉を設定した母国語でテキスト化して、相手に送り、相手には相手が設定した言語に翻訳して表示させるという方法をとっています。

YouConnect変換1

なので、パソコンが音として聞き間違うと間違った翻訳が行われます。(これは分かりやすくするための極端な例で、実際には「オハイオ」くらいは変換できます。)実際に中国語のテキスト化への認識度合いは高くて、そこからの翻訳は正確なものが多かった結果でした。

YouConnect変換2

実験としてはまだまだ実用度が低いという感じでしたが、画面から聞こえる音はそれぞれの母国語で聞こえてきて、それを画面の文字で理解して、返事をまた自分の母国語で話すというシチュエーションはなかなか新鮮でした。以前、中国に語学留学した時に、中国語と日本語でお芝居をしたことがあるのですが、その時に遊びで日本語の台本と中国語に訳した台本でそれぞれの言葉で演じたことがあって、その時の言語的には噛み合ってないけど、演技は噛み合っているという体験に似た感じを思い出しました。

未来の先取りみたいな実験にはなりましたが、実験しがいのあるツールだったと思います。少ししたら精度は上がっていくと思うので、また実験したいと思います。


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