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リモートでの傾聴はツールの設定から

ファシリテーション研修の一部に「傾聴」についての時間もあるのですが、最近では傾聴そのものの説明の他に、普段利用するツールでの「整え」みたいなものもお伝えして、受講生それぞれが自分の参加する会議を想定したツールの設定を考えるワークを入れています。

Zoom編

相手側の設定がどうなっているかまでは、なかなか手は出せませんが、自分が人の話を聴く時にどういう画面構成で聴くかはツールの設定によって大きく変わります。特にZoomはそのあたりも秀逸で、まずはカメラオフで音声のみのカメラ画像は「音声参加者を非表示にする」を選択することでカメラオンの人に集中できます。これを利用して、会議では決裁権者や意思決定をする人にはカメラオンにすることをお願いするなど、必要な人だけにフォーカスしてフィードバックを受けることができます。また研修では、数名だけ(例えば1グループだけ)カメラオンにして、あたまかも少人数で受講しているような形にして、インタラクティブな研修が行いやすくなります。カメラオフの人たちはチャットでフィードバックさせるということもできますね。
また、これはそろそろ皆さん馴染んできてしまっていることかもしれませんが、自分の顔が画面に表示されていると違和感を感じることがあります。特に1on1で話を聴くのであれば、相手だけに集中するやり方としてZoomの「セルフビューを非表示」とすることで、画面には相手の顔だけが表示されて対面での1対1よりも集中した環境を作ることができます。これも相手にそこまで強要する必要はなくて、自分が相手に集中するために利用すると効果的です。
また研修では相手側も同じものを見ている状況をつくるのが効果的なので、Zoomでは、画面共有と講師の顔を表示してもらうようにしてもらったりもします。

Meet編

以前はMeetもそこまで設定が細かくなかったのですが、画面レイアウトについての設定もいろいろ選べるようになっています。セルフビューも自分のカメラ画像で「最小化」を選ぶと表示がなくなりますし、タイルでの表示数を人数に合わせてつかったり、ピン留めすることでクライアントの表情のみを表示することもできるので、フィードバックを取りやすくなります。
カメラオフの人の枠を表示しないで済む「動画のないタイルを非表示にする」も使えますし、最近では別タブを表示している時に、小ウインドウ的にカメラ画面のみが表示されるようにもなりました。

このようにツールはどんどん改良(時には改悪もありますが)されているので、定期的にチームのメンバーで会議の画面構成については話し合ってみると良いと思います。リモートでのより効果的な会議、商談ができると思います。

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