2023 佐渡ロングライド210 Aコース完走
はじめての新潟
はじめての佐渡
はじめての200kmオーバー
とりあえずめっちゃ楽しかったという語彙力なくなるくらいの絶景と思い出!
とはいえ参加まではいろいろ大変。募集開始の2月に速攻申し込んで安心して「さて予定たてなきゃ」とおもいたったのは5月上旬。全体のスケジュールを把握していなかったので、4月下旬にすでにツアーなどの申し込み締め切りは過ぎていることにこのタイミングで気がつく。
あわててホテルを探したけど、当然この時期にあいているホテルも少なく、値段も高めのリゾートホテルに空きがちょっとあまってくらい。もしくは激安のドミトリーかゲストハウスという選択肢。
「うーーーん、慣れていない土地で緊張してる中ドミトリーで寝れなかったら大会当日しゃれにならないし、しかもライド後、満身創痍だぞ」
ということで高めだけどせっかくだからリゾートホテルを予約。
とはいえ、会場から10分程度のホテルは空きがなかったので、会場スタート地点からクルマで20分程度のホテルを予約。
それくらいなら、許容範囲かと、距離でいうとスタート地点から10km程度はなれている。
。。。これが後に悲劇となるとはおもいもしらず。。。
さて宿は抑えたとしてどうやっていくか。
クルマ込みでフェリーに乗ろうとするとそこそこの料金になる。
となると輪行となるわけだが、人生初の200kmオーバーになるのに、前日疲労はしたくない。そのせいで完走できないなんていいわけしたくない。
ではちょっと値段は張るけど、事前にBTB輸送でバイク輸送を申し込しこみホテルへ直接輸送。ついでに荷物もヤマトの往復輸送でほぼほぼおくる。
あとは前日身一つで向かえばいいという完璧な状態で挑む!
まぁなにせ八王子から新潟までがそこそこ遠いからね。
当日、朝家を出て新幹線経由で新潟まではあっというま。
新潟駅に着いた時点でかなりの輪行バックを持った人をみかける。「大型イベントあるある」な状況に心踊る。
そこから佐渡へ渡る佐渡汽船の上客は8割がた参加者の勢い。
今回行きはジェットフォイルにした。
ジョットフォイルは船内で食事はできないので、新潟名物のタレカツ丼を佐渡汽船の乗り場でたべて乗り込む。
ジェットフォイルだと佐渡まで、1時間ほど。
さて問題はここから。両津港から会場までは大会シャトルバスがでているのだけど、完全予約制で、申し込んでいない。そもそもそれがあることをしったのは締め切り後だった。
ということで、会場までの選択肢は路線バスか、タクシー。
個人的に路線バスは苦手。苦手というか結構な頻度でなぜか乗り間違える。乗り間違えてもリカバリー方法がなさそうで、それで受付できなかったらこまるのでここは潔くタクシー。30分ほどで会場へ。
会場へつくと、かなり賑わっていて、お店も多く、わくわくがとまらない。
さくっと受付をすませて、ホテルへ。
ホテルまでも10kmぐらいあるけど、ちょっとタクシーつかまえようにも、都会と違ってその辺はしっているわけもなく、GOは当然サービス提供外。
勇気を出して路線バスにのる。現金のみなので事前に料金調べて小銭を用意して。。。いやSuicaって便利だっただわーってかみしめながらのる。
そして案の定乗り間違えて逆方向へ。
「なんかおかしい」と気がついて位置情報をしらべてよかった。あわてて飛び降り、再度逆方向へのバスに乗り換える。今回は3回ぐらいバスのきた方向と向かう方向と、標識確認して、なんなら運転手に確認して乗り込む。
なんやかんやでホテルに到着して到着しているバイクを開封して翌日準備。
あまりに天気がいいのと、気分が高まりすぎていたので、我慢できず、のる
く30分ぐらいそのへんをうろうろしながらバイクの様子を最終チェック。
楽しすぎて「もうちょっとのりたい」という気持ちをおさえてホテルに戻る。
自分が申し込んだAコース2組は5時40分スタートで、整列等があるので、5時までには会場にいかないといけない。となると、余裕を持ってホテルは早朝4時にでることになる。
ホテル側はその辺熟知してて、早朝でれるように朝ごはんはおにぎりのお弁当を用意してくれるってことなのでありがたくお願いする。
3時起きになるので、その日は20時には布団に入ってねる。
わくわくで寝れないかと思いきやさすがに1日移動していたせいでだいぶ疲れていたので、秒で熟睡。
ホテルは快適で、グッスリ寝れたものの、緊張で目覚ましの5分前におきて準備開始。
いやさすがにこの時間じゃ暗いわ。
とおもいながら着替えをして用意してもらった朝ごはんを食べ、食べきれなかったおにぎり1コをポケットに入れ出発。こっから10km会場までは自走でいく。
ここがわりと落とし穴。
「10kmぐらいだから平気でしょ」とおもっていたが、わりとがっつり峠とまではいわないが、山をこえる。
佐渡は開けている地区が点々とあり、その地区と地区の間はほぼ林道であまり民家もないような感じ。
ホテルのある、相川地区からスタート地点がある、佐和田地区へは山を越えて隣町みたいな構造。
早朝4時で薄暗い中、会場へ。同じように会場へ向かうロードバイクがちらほらいるし、基本一本道なので道に迷うことはない。わりとこの段階で大会へのわくわくとテンションでうっかり踏みそうになる。
「まだはやいって!」といいきかして会場へは予定通り、5時ちょい前に到着。
さすが2000人以上参加者いるので、スタート地点は壮観。
すでに同じA2グループはかなり並んでいるので後方に待機。
Sグループから順次スタートなのでちょっとずつ前に進みながら待つ。
若干天気は曇っていて寒い。予報では晴れるというので上下ショート丈だったのでさっさとスタートして体温めたいぐらいの気温。
時間になりいよいよスタート。
今回の作戦は以下!
200km ごえで2000upするのに適切なペースというのが未知の領域過ぎてわからない。「抑えめで」といっても一定時間を越えたら足切りもあるのでゆったりできない。なのでとにかく最初の足きりポイントがある100km先のエイドまではとにかく誰かの後ろにつく、ソロではしるぐらいならちょっとまってでも誰かの後ろにつく。そのかわりエイドの休憩時間は最小にして、貯金を稼ぐ。100kmのタイムを見て後半の作戦を考える、以上。
最初の第1エイドは20kmぐらいはしったところの相川AS。
沿道は早朝というのに応援してくれる人が結構居て、それだけでテンションが上がる。
ただ「あれこれ朝来た道じゃ。。。」と思いもよぎったけど気にしたら負けだ。
朝ご飯をしっかり食べたおかげとまだ20kmということで疲労もなく、元気。第1エイドから「わかめそば」「佐渡産コシヒカリのおかゆ」「 オニオンスープ」ともりだくさん。
ここは米だとおかゆをかっこんですぐスタート。
参加者も多いのでトレインする相手にことかかない。ちょとテンションあがりすぎてついつい早い人についていってしまいがち。だけど踏まないように気をつけて。そんなこんなしてたら、あっという間に第2エイドの入崎 SS。
なんかとりあえず和菓子がいっぱい。
どのエイドも食べ物と飲み物がだいぶ潤沢なので佐渡のおもてなし感がすごい。
まだまだ元気だけど、元気なうちにエネルギーはいれといたほうがいいので、一通り和菓子を食べて再出発。
ここからが佐渡ロングライドの本領発揮、有名なZ坂へ突入する。
このZ坂、たしかにきついけど、景色も絶景。
つらい坂をのりこえる価値がある。ついでにこの坂をのぼりきるちょい手前にソフトクリームが売っていて、佐渡ロングライド名物になっているということだったので、それを楽しみに登る。無事登り切ってソフトクリームもゲット。
結構な人が購入してて、店に入るなり他にメニューもあるのにもかかわらず「350円ね」ともうソフトクリーム買う前提で話が済んでいる!
そこからもうちょいのぼって、75km地点の鷲崎 ASへ。
ここでふと「あれだいぶ走ったつもりだけど。。。まだ半分もきていないのか。」と軽く絶望する。
普通のライドであれば75kmもはしれば折り返し地点はすぎているし、場合によってはゴールがみえはじめる。でも今日はまだ前半戦もおわってない!
残り距離は考えないでおこう。。。と気を取りなして進む。
この辺あたりから、距離的な不安感と、おわらない向かい風で結構疲労してしまう。
向かい風問題はそれこそとにかく誰かの後ろについて少しでも軽減させたいのだが、このころになるとグループも徐々に小さくなり始めていて集団効果も薄れてきてしまう。
「これは残り体力的に辛いな」という感じで中間地点でもある両津BSにつく。ここでの足切りタイムが12:00。 時計的には10:00 なのでだいぶ貯金もあるのと「このペースなら完走できそうだ」ということもわかりちょっと一安心。
とはいえ感覚的に残りHPは10。瀕死。
とにかくご飯だ!と弁当をもらって休憩。エイドでの休憩も最小限にして座らないようにしてたので、はじめて座ってご飯。あっというまに弁当は消えたので、朝食べきれなかったおにぎりを取り出してそれも食べる。
ボトルも入れ直し、気持ちもあらたに再スタート。
この切り替えがよかったのか一気にエネルギー回復。やっぱエネルギーが足りなかったんだなぁと思いながらペダルをまわす。米は偉大だ。
おかげで、140km地点の多田AS、160km地点の小木 ASにはあっというまにつく。丁度足が合う人もいたおかげで一人旅にならず、楽しく走れた。
多田ではドーナツ、小木ではしんこ餅と、あいかわらず補給にはことかかない。
はい、楽しいのはここまで。
この後怒濤の登りが待ち受けているのは事前にコースレイアウトを確認してしっている。ちょっと緊張しながらすすむ。
足はまだまだ大丈夫
腰も平気
痛いところはどこもないぞ!あとはまわすだけだ!
でも、坂がただただしんどい。足つきたい、とまりたい、でも別にどこも痛くないから止まる理由がない。
いっそ痛かったらとまる理由ができるのに!みたいな複雑な気持ちのまま登る。
そんななか太鼓の音がしてくる。後から知ったのだが登りの最終地点で太鼓を演奏しているらしく、音が徐々に近くなってくるのを心の糧にのぼるのだとか。それはしらなかったけど、きっとこの太鼓のところが終わりにちがいない、そうじゃなかったら運営を恨むわと思いながら登る。
気持ちギリギリで最後まで登り切った!最後の最後はやはり太鼓に助けられた。
そのせいでめちゃくちゃテンションあがってしまい、ほぼ足がおわりかけてたのに、なんか回復してしまう。
調子にのったまま180km地点への素浜ASへ向かう途中にえげつないものをみてしまう。
素浜ASは折り返しになっていて、一度ゴールまでの道を右手に確認してからエイドにいってもどってくる。
そうこっからまた登るのである。
エイドでだんごを食べながら「またのぼるのか。。。」と絶望する。
でもあと30kmもない!時間的にもだいぶ余裕があるので、ゆっくり登っても大丈夫!ゾンビ状態でもゴールまでつけばよい!とわりきり憂鬱だけどまたのぼりはじめる。
また嫌なことに最後は1度登ってかるく下った後最後また登るんですよね。「もう全然体力残ってないぞー!」と気力だけで前に進んでいく。ヘロヘロだけどなんとか登り切って市街地に。
沿道からも「あと5kmだよー」って声をもらって進む。頭の中でエンドロールがながれはじめて、つらかったことが全部楽しい思い出になる瞬間。
そんなこんなではしりきれて無事ゴール!
いやーー200kmはながかったーと感慨にひたりながら、座り込む。
「あぁこれもうたつ気力もないわーーーwwwww」と気持ちよい達成感にひたりながらすわりこむ。
。。。ホテルまで10km登りありの道のり、帰れるのかこれ。。。
痛いところがなくてよかった。とりあえずめちゃくちゃだるいけど、動けなくはないぞと苦笑いしながら、とりあえず出店でエネルギー補給して、あとはママチャリ速度でホテルまで。
なんで丘の上のホテル取ったんだ自分!!!ということを恨みながらホテルに。
シャワー浴びてバイクを片付けて、夕飯たべたら気を失うように寝てしまった。
翌日お腹すいて目が覚めて朝食が7時半なのに、時刻は5時半。
補給食の残りを食べながら朝ご飯の時間まで時間をつぶす。
とりあえずもりもり食べた。やはり新潟、米がおいしい。
帰りはカーフェリーでゆっくり帰るモードだったので、9時過ぎにホテルをでて12時すぎのフェリーにのって新潟まで。
まぁお金はかかるけど、ロードバイクを直送するとこの辺はめっちゃ楽。
帰りのフェリーも参加者めっちゃおおくて、「あぁまた来年もこよう」と思いながら佐渡を後にした。
旅の締めは回転寿司。新潟の人に押してもらったおすすめのお店で疲労回復に良質なタンパク質と米をがっつり摂取!
2泊3日、とにかく楽しかった。いやー佐渡はいい!