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昔飼っていた猫の話し

真っ白でスラリと身体、尻尾も長い上に目はオッドアイ。
それはそれは美しい猫を飼っていた。
その愛猫の話し。

ある晩、自分の部屋で寝ているとリビングから何か音がする。
よく聞くと、すごく小さな声で誰かが喋っているような声。

もしかしたらリビングのテレビの消し忘れか?
それか猫がリモコンのスイッチを入れたのか?

そう思いつつリビングに行くと、テレビ…ついてない…

いやいやもしかしたらミニラジオのスイッチが入っちゃってる?

いろいろ探したけどラジオも見当たらない。

そしてわかったのだ、
音源が!
音源は我が家の猫だった。
ぐっすり眠っている猫の口がわずかに動いていて、声はそこから聞こえていた。
小さい声だが人間が喋っている感じ!

うん!
うちの子(猫)はやはり凄い!
人語喋ってるじゃん!

そう思った瞬間、猫が目を覚まし、私をじっと見て、

…私、何も喋ってないです…

ていう顔をして、くるりと向きを変えるとまた眠ってしまった。

その後、20歳まで生きた愛猫が、再び喋るところは私は見ることはなかった。
でもね我が愛猫は絶対、人語を理解していた。
最終的に猫又になる事を夢みていたが、流石にそれは叶わなかったのか…
はたまた人間の居ない所ではもしかしたら?

2月22日なので、愛猫の思い出を書いて見ました。

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