発達障害の学びで見えてきた、「パワハラ」と「働きやすい職場」の関係
発達障害について改めて学び直しているんですが、これが本当に面白いんですよね。もともと哲学とか心理学とか、心の仕組みには興味があって、今回その延長で学び始めたんですが、発達障害の世界では「診断で自分が何者か理解する」ことを“伏線回収”と表現するんです。これ、妙に納得してしまいました。自分の日常やパワハラ問題ともリンクしていて、新しい気づきが続々出てきます。
パワハラは「個性豊かな組織の一面」で片付けられない理由
多くの職場でいろんな人の話を聞いて感じるのは、パワハラって決して「この人だけが悪い」という問題じゃない。むしろ、「日本社会で普通に働くのって、案外しんどいよね」という無意識の前提が関わっている気がするんです。だから、パワハラは“上司と部下”の単純な問題じゃなくて、現代の「働きにくさ」や「生きづらさ」を映し出してると思うんです。
「ちょっと変わってるけど面白い人」とどう付き合うか
「個性的で、ちょっと変わってるけど面白い」人たちってどの組織にもいますよね。箕輪さんのいう怪獣人間みたいに突き抜けた存在感があって、意外な価値観や新しい視点をもたらしてくれる。でもこうした個性も、発達障害の視点でサポートしないと生かされずに埋もれたり、時には潰されることも。たとえば、「どうしてもできないことは、何をしてもできない」というのはやる気の問題じゃないことも多い。発達障害の知識があれば、こうした個性にも「寛容さ」を持って関われるんです。まずは「理解してくれる環境」が絶対条件だなと思います。
ストロングスタイルの暴力性になるリスク
士気と成果をあげるために絶対に必要な要素です。でも、気づいたら「やる気が足りない人を切り捨てる」というプレッシャーに反転してしまう。これって、発達障害やパワハラの境界線をきちんと理解していないと起きやすいんですよね。「ストロングスタイルが当たり前」という価値観を押し付けることで、パワハラが生まれてしまうというリスクもある。当人は「善意」でやっているのに、社会は許さない。事件が起きては個人や組織を殺してしまう。だからこそ私は「ハラスメントが会社を潰す」という言葉を、これからも伝えていきたいと思っています。 例えば、うちの事務スタッフに大学で発達障害を専攻していた人がいるんですけど、組織に自然と溶け込んでいる。決して「聖人君子」ってわけじゃなく、個性に対して冷静に向き合う知識を持っていて、ちょうどいい距離感を保つのが上手いんですよ。そんな風に、多様な働き方に対する“余白”も職場に必要だと実感しています。
パワハラ対策の本質は「働きやすい職場づくり」
パワハラ対策の本質って、単に問題を防止することではなく、最終的には、パワハラ対策の本質って「誰もが無理なく、自分らしく働ける職場を作る」ことなんだと思います。組織が一人ひとりの特性を尊重して、安心して働ける仕組みを持つことで、やっと本当の解決に近づける。その結果、新しいアイデアや改善が自然に生まれ、イノベーションが発揮されやすくなります。
だからこそ、誰もが発達障害やパワハラへの理解を深め、誰もが自分の強みを発揮できる職場づくりに注力していきたいと思っています。「ハラスメントゼロ」が目指すのは、すべての人が働く喜びを感じられる社会。職場や社会が一人ひとりを尊重し合い、活かし合うことは、正しい知識と理解から始まりますよ!