日記 自分を救うために結婚したい
ずっと足踏みしていたパートナーとの結婚について、ちょっとだけ動きがあった。進展したのか後退したのか分からず、爆発しそうなので勢いのままに吐き出したい。
パートナーと同棲して一年以上経った。家計も生活も全部を共にしていて、結婚生活のような日々を過ごしているのに、なぜ結婚してくれないのかが分からない。昨日、入籍したばかりの友人にそう相談したら、
「そうやって相手にも聞いたの?」と言われて目が点になった。
パートナーから好かれている自覚はあったので、ゴリ押したらいけると思い「結婚して!」と言い続けていたけど、いつも苦笑いで終わってしまっていた。言われてみれば、相手の気持ちは聞いたことがない。盲点だった。
友人と別れ、家に帰ってすぐパートナーに聞いた。
「いつ結婚したいとかってある?」
バクバク跳ねる心臓に気づかないフリをして平静を装う。
パートナーが、見ていたコムドットの動画を消す。少し間が空いて、
「今は仕事がいっぱいいっぱいだから、今結婚したら迷惑をかけちゃうんじゃないかなって思う・・・」
と返ってきた。
ちゃんと「結婚しない」という意志を聞いたのはこれが初めてで、普通に泣いてしまいそうだった。それ以上何も言えなくなった私にいたたまれなくなったのか、パートナーは再びコムドットの動画を見始めた。
私は早く結婚したい。結婚の目的が「家族孝行」だから。私が結婚するのを誰よりも楽しみにしていて、親族全員に「もうすぐ孫が結婚する」と言って回っていた祖母が今年の6月に自殺した。もし私の結婚が決まっていたら、結婚式までは生きてくれていただろうかと、あるはずの無い未来を夢想しては何度後悔したことか。
遺された祖父も、ここ一年の間で頻繁に入退院を繰り返している。きっともう長くない。せめて祖父に自分の晴れ姿を見せることで、祖母への無念を晴らしたいから結婚してくださいだなんて、パートナーには口が裂けても言えない。
一方、パートナーの気持ちも痛いほど分かる。同じ仕事に就いていたときは、自分も仕事で頭がいっぱいだった。仕事以外で労力を費やしたくないから、生活上必要な手続きも全くできず、公共料金を払い忘れて電気や水道が止まりかけたこともしばしばあった。ただでさえ日を回ってから帰ってくるパートナーが、結婚の準備なんてきっと無理だろう。
自分にとって、「これ以上の人はいないな」と思えるようなパートナーだ。私が体調を崩して仕事に行けなくなり、風呂をはじめ身の回りのことが一切できなくなって、一日中泣いてばかりだったときも、「そういうときもあるよね」の一言でおさめてずっとそばにいてくれた。ケンカはもう半年以上していないし、別れるなんて一切考えていなかったけど。
だけど私にとっては家族が一番大切で、ずっと恩返しをしたいと思っている。万が一、祖父を自分の結婚式に連れて行けなかったら?きっと死ぬまで後悔するだろう。そうしたくないなら、今のパートナーとは別れて、結婚してくれる人を探す選択肢もあるのかもしれない。
今はどの答えも選べなくて苦しくて、とりあえずnoteに書き殴ることにした。後からこの記事を読んだら、「考えすぎだなあ、バカだなあ」と笑えるのだろうか。辛いよ。