南半球の旅#04 ニュージーランド〜Cruising to ミルフォード・サウンド
バス🚌がゆっくりと駐車場に着いた。
ここからフェリー⛴️乗り場までは歩いてすぐのところで、待合室に入ると、さまざまな国の人たちで溢れていた💦
ごった返す人たちの中を抜けて、安全のためにおトイレへ。写真には写せなかったが、ここに来るまでのドライブインの男性トイレは、まさに“壁打ち”状態。小便器がなく、水の流れる板に目掛けて放出(!)するのみ。こんな大雑把なトイレがあったとは、さすが国土は小さいが大自然のニュージーランド!
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乗船時間になり、それぞれのグループごとに船が割り当てられており、その待機場まで進んでいってから並ぶ。
事前に乗船カードを渡されていたが、船に乗るときに渡してしまうらしく、記念に写真を撮って、という添乗員さんのアドバイスに乗っかりました。
前回も紹介したが、ミルフォード・サウンドは、氷河の進退によって削られた岩山に氷河の溶け水や海水が入り込んで形成されるフィヨルドであり、人の手があまり加えられておらず、自然の姿がそのまま見られるとのことだ。
しかし、これだけ観光地化していたら…ね。まあまあ、日本の伊勢志摩とどのくらい違うん?とたかを括っていた。
わざわざニュージーランド人が日本人観光客向けに作ってくれた和食弁当を食べて、船長さんからのウェルカム&緊急対応メッセージが、英語、中国語、韓国語、そして日本語の順番で流れてから出航。お弁当は美味しかったけど、ご飯が少し硬かったかな😭
さっさとお弁当を食べて、カミさんと一緒にフェリーのデッキに向かう。まだみなさん食事をされているようで、10人程度しかいなかった。
「うわ———っ!おぉ———っ!」
普段、あまりそういう声を発することがない自分ではあるが、この時に見た景色はそのくらい衝撃だった。先ほど日本の伊勢志摩なんていってしまったが、決定的に違うのは、そこに人為的なものがまったく感じられなかったことだ。たぶん、人の手は何かしらの方法で加わっているのだろうが、そこには自然が作り上げた造形美としてのフィヨルドが存在し、私たちは招かれざる客人として、仕方なく入れていただいている。そんなことを感じさせるような空間だった。
「どうやったら、こういう形になるのか」
地球上のあらゆるものを寄せ付けない、自然が自然のままでいるための傾斜角度だと言っても過言ではない切り立った山が間近に迫り、近寄れるものなら近寄ってみろ、と私たちを威嚇しているかのような表情が続く。
そのうち、食事を終えた観光客たちでデッキは溢れかえり、フェリーは入江を海に向かってどんどん進んでいく。この先にある海が南極に近い太平洋になるという感覚は持てなかった。それもそのはずで、ここの気温は15度近くまで上昇し、これから夏に向かっていく南半球とは真逆の地域から来ている私たちには実感できない。
海に出る前でフェリーは旋回し、切り立った山々から流れ出る、とてつもない長さの滝に接近しようとしている。
「この滝の水を浴びると、10歳若くなると言われています」
添乗員さんの言葉の真偽は別にして、水というか、飛沫というか、こんなに繊細な水分が自然から放出されれば、人体になんらかの効果をもたらすことは間違い無いだろう。普段の都市生活の中で汚染された心までもが、何やら清められているような気がしてきた(笑)
この滝は、雨が降ると流れ出るが、少したてば枯れてしまって、その姿を見せることはない。
自撮りをしたり、滝に近づこうとする人たちを避けるため、デッキ下の船尾に場所を移してみた。すると、それはそれは穴場のビュースポットで、雪化粧した高い山と、岩肌を見せる山、そして入江のミルキーブルーの水面、そして極め付けはニュージーランド国旗の赤色がコントラストを描き、最高のシーンとして撮影することができた。
もっともっと写真を撮ったが、これ以上掲載しても、感動は現地現場でなければ伝わらないと思うので、この辺りにしておく。
このミルフォードサウンドの絶景にテンションが高くなりすぎて、これから見に行く絶景に感動できるかわからないのでは無いかと、要らぬ心配をしている自分がいたが、それがまさにドンピシャに当たってしまうとは…。
#南半球の旅
#ニュージーランド旅行