南半球の旅#07 ニュージーランド〜Sightseeing to オークランド
【テカポ湖】の朝を迎える。
いつもは寝坊するカミさんが、今日に限って早起きして、夜明け前の湖と周辺の景色を見るために散策したらしい。私はすっかり眠ってしまって、真夜中の星空も見なかったけど、陽が昇る前の湖を彩る景色は、確かに素晴らしい。
ただ、ミルフォードサウンド、マウントクックを見てきたことで、絶景がこの旅の最中は日常になってしまっていた。もし、最初にここにきていたら…と思うと、だんだんと感動が高まったはずなのに、と思う。
さて、今日はゆっくりしていられない。ここからクライスト・チャーチ空港までバスで移動して、空港から飛行機でオークランドまで行く予定だ。旅の最終工程に入るわけで、忘れ物などがないようにチェックしておかなくてはならない。コテージのセンターで朝食ビュッフェをいただき、準備をして集合場所に向かう。
今回の旅行で分かったのは、ニュージーランドもコーヒーは美味しかったということ。豆を生産しているわけではないだろうから、輸入なので現地のものではないが、イタリアン・エスプレッソやアメリカーノなどがメニューに並んでいたが、地元の方はWhite Flatなる、たぶん、エスプレッソにミルクを少し加えたオリジナルコーヒーだと思うが、それが人気らしい。
それにしても、今回の旅行も円安の影響は大きかった。コーヒーを空港で飲んだ時も、アメリカーノが6.3NLドル(約560円)で、クリーム入りクロワッサンが12.3NLドル(約1100円)で合計が日本円で約1660円と相当な金額になった。
最初にニュージーランドに入稿したときに着いたオークランド空港に到着。あの時はバタバタしていて空港をよく見ていなかったが、こぢんまりとした空港で、今もなお拡張工事が続いている。
時間は限られているが、明日の成田国際空港に向かうまでオークランドで一夜を明かす。バスで一通りの観光地を巡った後、あの大橋巨泉さんが経営していた“OK GIFT SHOP”でお土産を物色する。
カミさんが子どもたちにせがまれたお土産を物色しているのに付き合ったが、自分のお土産といったら、バイク用のフェイスカバーくらいしかない。もう配るようなお土産はいらなくなったのだ。今更何を買えばいいのやら…。
オークランドは、人口535万人(2024年現在)のニュージーランドの中で169万人が暮らす都市だ。流石に有名ブランドショップが並び、飲食店は豊富に揃っている。ただ、坂道が多く、こぢんまりとした街の中に多くの人たちが蠢き、やはりホームレスの人たちも見かけた。
南半球にきたら、北半球と違う価値観や生活様式があると思っていたが、どこもかしこも、グローバル化の流れの中で均一化、同質化していくことに限界はなかった。私たちは明日の朝、オークランドから日本に帰るのだが、たぶん、何も変わりはしないだろう。
それは時差があまりないということではなく、この世の中は、どこに行っても同じ価値観に支配されていることがよく分かったからだ。
これから私は、一体、どこに行けばいいのだろうか。
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