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歴史快道を自転車で往く#17東海道_浜松城/見附宿〜袋井宿篇
豊橋駅から浜松駅に到着後、自転車を組み立てて、市内の幹線道路を抜けていざ浜松城に向かいます。
浜松城は、今から450年前の元亀元年(1570)に徳川家康が引間城を改修して名を改めたのですが、そこには家康が幼少期に過ごした今川家の居城があったと言われています。その痕跡も残っており、今も発掘調査が進められています。
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自然石を上下に組み合わせて積む堅固な野面積みは、近代的な城にはない無骨さを今に見せており、当時の社会状況が伺える石垣を間近で見ました。
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ここまで一気に浜松市内まで辿り着きましたが、近畿方面に比べると明治時代にかなり開発が進んだこともあり、石標や一里塚などが残されておらず、少々寂しい思いもしましたが、お江戸に近づけば近づくほど、新生・日本の姿が赤裸々に見えてくると思うので、別の楽しみを見つけようと思っています。
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浜松城を後にして、進む先には“暴れ天竜”こと天竜川が立ちはだかります。国道152号線の脇を走る旧東海道は落ち着いた街並みで、川を越えれば磐田市になります。
JR磐田駅から大きくクランクを曲がり、海沿いから山沿いの街へと景色が変わっていきます。まるで住宅街を抜けるように道を進んでいくと、市役所があり、その先に「かぶと塚公園」「東福山 西光寺」が見えてきました。その手前を右折すると見附宿に入ります。
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木板の案内板が格式を想像させ、ここから先の道は少し幅が広がっており、かつての繁栄ぶりを窺わせます。
見付宿は江戸日本橋から数えて28番目の宿場町。奈良時代には、遠江の国府が置かれた遠州の中心地であり、江戸時代は天竜川の川越の宿として、また新居の関を避けて御油宿(愛知県)に至る姫街道(本坂道)の追分があることから、多くの人が往来したようです(引用:あいち歴史観光)。
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それだけ主要な宿でしたが、残念ながら現在ではその時代を伝える遺構は少なく感じました。
本陣跡の碑の奥には明治8年(1875)に建てられた、現存する日本最古の洋風木造校舎の旧見付小学校の建物があり、最上階からは町が一望できるようです。
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見付宿を一望できる愛宕山には愛宕神社が鎮座して、火防の神として信仰を集めていた。
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周辺に『行人』が多く住んでいたことから、この坂を行人坂と言うようになったらしい。
ここ周辺で<ヤマハ発動機>の看板を目にするようになりましたが、ここ磐田市はヤマハのお膝元。そういえば、ジュビロ磐田の本拠地でもあり、ヤマハが関わっていることを思い出しました。
やがて立派な松並木の街道を後に、見附宿に別れを告げます。ここから先は、そろそろ袋井市に入っていきます。袋井といえば久野城ですが、今回は東海道からも距離があることから、いくことは断念しました。
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かつて静岡に住んでいたけどもなかなか来ることがなく、初めて磐田市に来ることができました。奈良時代から“遠州”の主要な地域として朝廷からも重視されており、主要な寺社仏閣も多くあったとか。
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さて、そうこうしているうちに、田園風景を抜けて袋井市に入ります。
袋井市は静岡県下23市で唯一人口増している市で、住みやすさもありますが、それだけ企業誘致ができていて働く場所があり、気候も温暖であることが理由なのでしょうか?
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この近くに袋井宿西見附跡もある。
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今回は自転車旅なので素通りしてしまいますが、次回はゆっくりと観光してみたいと思うほど、落ち着いた地域の様子が伺えました。
#歴史快道を自転車で往く