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南半球の旅#01 ニュージーランド〜Departure from セントレア

出発は中部国際空港 セントレアから。

知多半島から名古屋市内を見る

ニュージーランド航空は名古屋からは便がないため、国内線を使って成田国際空港まで行くことになった。空港を飛び立ってからまもなく、知多半島が間近に見えて、浜名湖を越えると、富士山が綺麗に雪化粧をして、そのお姿を見せてくれました。

富士山の神々しいお姿を見よ!

成田国際空港を発つのは18:45なので、比較的、時間にも余裕があるし、久しぶりの遠方への旅行なので、その過程も楽しみたいと思っていた。

あの空港に鳴り響くチャイム音が、より旅の情緒を掻き立ててくれる。普段利用する空港と違って、あらゆる国籍の方々が行き交い、これから待っている旅先の景色や出来事への期待がますます高まる。

他の国際空港よりも古さを感じる成田国際空港

ただ、今回は見るべき場所は多く、長い距離を移動しなければならないため、ツアーに参加することにした。慣れていない地域を旅行する際に、できるだけ効率的に、トラブルがないようにするには、ツアーが最適だ。もうバックパッカーなどをする年齢でもないし、そもそもバックパッカーに憧れたこともない。

いよいよ機内への搭乗が始まる。平日でしかも連休がない11月だから、機内の座席も空席があるだろうと思っていたら、いきなりほぼ満席状態。そんなにニュージーランドに行く人たちが多いのか、と驚かされた。

ニュージーランド航空には、エコノミー「スカイカウチ」という、3人シートをフラットに使用できる特別シートの選択肢があった。最初、検討したが数万円を足すのであれば、旅行の食事をアップグレードしたいと思い断念。しかし、想定以上に快適そうで、むしろプレミアムエコノミーなんかよりも長時間のフライトには向いているかもしれない。

飛行機は定刻通り離陸。もうすでに外は暗くなってきているし、何よりも飛行ルートが海上であることを考えると、窓側で景色を眺めるということはできないこともわかっていたため、最初から真ん中の通路側の座席を取り、トイレに行きやすいことを優先した。

ニュージーランド航空 機内食

機内食は、まあ、こんなものかという感じで、可もなく不可も無くだった。ただ、普通は鶏肉か豚肉、もしくは牛肉か白身魚という選択肢が多いが、鶏肉かラム肉を選ぶというのがニュージーランドらしい。

久しぶりの長時間飛行なので、お尻や背中の痛みがあり、こればかりはどうもならなかったが、娘が実家に忘れていった(?)ネック枕兼ブランケットが大活躍で、はじめてこういうものを使ったが、なかなか快適に眠ることができた。

18:45-09:20
時差4時間/日本時間 翌日05:20
成田国際空港→→→オークランド国際空港


そうこうしているうちに、あっという間に10時間の空の旅が終わり、オークランド国際空港へ降り立つ時間が迫ってきた。

ここ何年か、台湾を中心に海外旅行をする機会が多かったせいか、旅客機を降りる際の手順や各種手続きも慣れたもので、国は違えどもやることはほぼ一緒だったのでストレスなし。ところが、飛行機から降りて空港内のトイレに妻が行っている間に、ツアーの面々とはぐれてしまった。

慌てて預け荷物の引き取り場所まで行ったが、メンバーも添乗員さんも見当たらない。これはもしかすると置いていかれたか?いやいや、そんなことはないと思い立ち、機上前に添乗員さんから言われていた通りの対応を一通りこなし、厳格な検疫も無事にパスして、出口まで辿り着いた。

オークランド空港 国際線出口

厳格といえば、検疫官にバッグの中身はもちろん、持っているのはフルーツではないか、種はないか、お菓子は何の原料かなど、事細かに聞かれた。さすが農業立国だけに、植物や果物の外来種が入らないように神経を尖らせているらしい。

さて、出口にたどり着いても、そこにはメンバーは誰もいない…。そこで添乗員さんの携帯に電話をしようとしたが、そういえば国際電話が1分間で300円くらいすると聞いていたのでやめた。そして、その電話番号にショートメッセージで「出口に出てしまいました」と送ってみた。すると相手から電話がかかってきた、他の方々が入国や検疫などで引っかかっており、反対に私たちが彼らを追い抜いてしまったようだった。

待つこと30分以上。ようやくメンバーが全員揃ったが、それにしても性別も年齢も属性もバラバラで、なるほど、平日に6日間も休みが取れるというのはこういうことかと、初めて思い知らされた。こういうところから、旅行のマーケティングも始まっているのだろうと、ついつい仕事モードで物事を考えてしまった。

ツアー2日目になるが、オークランドで滞在することはなく、2時間後には国内線に乗り換えて、南島のクイーンズタウンまで行くことになっている。

ニュージーランド航空 旅客機

そもそもニュージーランドは、人口が約535万人(2024年現在)の小国だ。これまで訪れた台湾の人口は2400万人、韓国の人口は5000万人と比べれば、その規模がわかるというもの。

空港スタッフは少ないが、その分、荷物預け入れなどはバーコードを利用した機器が揃っていて、旅行者が自分でオペレーションするようになっている。私たちには添乗員さんがついていて、不明な点は支援してもらえるが、他の人たちは自分たちでやって、不明な点はスタッフに聞いて対応していた。いずれ、日本も人口が減ってしまえば、これまで人がやっていた業務がこのようなシステムに置き換わり、それができない人は、高いお金を払って特別サービスとして行われるようになるのだろう。

ニュージーランドは「北島」と「南島」に分かれており、日本と同じような南北に長い国土を持っている。経済的には「北島」に集中しており、「南島」は主に酪農と観光が主たる産業になっている。南北格差があるのだろうと思っていたが、むしろ移住者も含めて南島の人口が増加傾向にあり、不動産価格も、戸建て住宅が日本円で約1億4千万円というから驚きだ。そんな話を聞きながら過ごしていると、あっという間にクイーンズタウン空港に到着する時間になった。

#南半球の旅
#ニュージーランド旅行

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