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南半球の旅#03 ニュージーランド〜Road to ミルフォード・サウンド
さあ、待ちに待った【ミルフォード・サウンド】に向けて出発。
目的地までは295キロ/約3時間52分の移動距離だが、地図の通り、かなり大廻りをしていかなくてはならないため、朝食後、午前7時にはバス🚌に乗車した。
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ホテルからミルフォード・サウンドへ
ニュージーランドに来る前から、この“サウンド”という言葉が引っかかっていたが、バスの中で添乗員さんが説明してくれた。
ミルフォード・サウンドは、最初に発見したジョン・グロノの生まれ故郷でウェールズにあるミルフォード・へーブンにちなんでつけられた名前だそうだ。“サウンド”とは、英語で<入り江>を意味するらしい。
そもそもミルフォード・サウンドは、氷河の進退によって削られた岩山に氷河の溶け水や海水が入り込んで形成される地形であるフィヨルドであるが、発見当時の人々の地理の知識や、言葉の知識がなかったためにサウンドと名付られてしまったようだ。
(引用:ウィキペディア/Wikipedia)
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バスが昨日、到着したクイーンズタウン空港の近くを横切り、橋を超えたところからはじまる景色に、明らかな“絶景ハイ”になっている自分が分かる。声こそあげないが、ツアーメンバーもハイ状態になっているのは明らかで、それは帰ってきてから確認した動画が、同じような景色を何度も撮影していることからもはっきりと分かった。
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本当は12月からがハイシーズンといわれ、暖かく、晴れの日も多いといわれているが、本当に普段の行いがいいのか、まさに青空が広がり、不思議な形をした大きな雲がグラデーションとして彩りを添えている。湖がミルキーブルーになっているので、水が濁っているのかと思いきや、あまりにも透明度が高く、湖の底の泥の色が見えているのだとか。
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いや、それにしても、もはや眠れなくて数える羊の数ではなく、それこそ一生分の羊と馬と牛を見てしまったというくらい、つねに車窓には彼らが草を食んでいる姿が映っていた。そういえば、ミルフォード・サウンドに向かう途中から国立公園に指定された地域に入るが、この放牧されている羊たちはどこまで入ることを許されているのだろうか。添乗員さんに拠ると、開拓した人たちと政府との長きに渡る交渉があり、一定の条件下で線引きがなされているようだ。
途中、森林地帯をバスが走り抜けていったが、日本であれば下草が綺麗に取り払われて、枝打ちをして、樹木の生育を助けるのだが、ここでは自然のままにすることが目的のため、例え、暴風雨で樹木が倒れてもそのままにする方針のようだ。どおりで鬱蒼とした森が続いていると思った。
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そういえば、目的地であるミルフォード・サウンドのフェリー乗り場までの距離は、ホテルからおよそ350キロ。3時間半の長旅であることを忘れていた。朝7時30分に出発して気がついたら10時を過ぎていたなんて…。
途中で道の駅ならぬレストスペースがある小さな街に到着。お土産屋さんとカフェショップも併設され、お手洗いが利用できるのだが、これがまたセンスの良いセーターやスカーフなどが並び、女性陣が夢中になって品定めをしていた。ところが値札を確認してみると…あまりにも円安の影響が大きいのか、日本で購入する倍近いお値段に驚いた。
でも旅は非日常の出来事。ツアー参加者の財布の紐は緩み、レジに長蛇の列が並んでいた。かくいう私もバイクに乗る時に使う首に巻くスカーフを購入。マウイ族の伝統的な柄があしらわれており、日本で持っている人はいないだろうなあ。
この長い道中で、しかも国立公園に入ったエリアで、観光客が直に足を踏み入れていい場所があった。地名までは覚えていないが、とにかく広大に広がる牧草地の向こうには切り立って聳え立つ山々と、その奥に頂上に雪をいただく山並みのコントラストが私たちを迎えてくれた。
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「これだけで満足」などと口にしていたら、バスの中で添乗員さんが、「あるツアーでは、天候不良によって現地に行くことができず、泣く泣く来た道を折り返した人たちもいたらしい」と聞いて、まったく不遜なことを申し上げてすいませんと謝った次第だ。
そろそろ現地に到着しそうだという時に、空の色が少し曇り出した。山の天気はいつ変わるか分からないと言われ、先ほどの不用意な発言が神様の逆鱗に触れたのかもと、祈るような気持ちでいると、駐車場に到着した時には全開の青空が広がっていた。
さあ、パンフレットの写真に「本当かよ!」と突っ込んでいたあの風景に、まもなく会えるのかと思うと、年甲斐もなくドキドキ💓してしまった。その景色との遭遇は、間近に迫った。
#南半球の旅
#ニュージーランド旅行