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亜細亜への巡心旅#03 香港_煌めく大都会に住む人たちのささやかな楽しみ

■鳥たちだけのパラダイスがあった

黄大仙祠から歩いて数分のところに、【園圃街雀鳥花園】通称:バードガーデンなる施設に向かいました。

ここはサッカー競技場としても知られている【旺角大球場】の近くにあるのですが、香港に立ち並ぶ高層アパートではペットなどを飼うことはできないらしく、そこで政府が考えたのが、それならばできるだけ小動物、例えばインコなどの小型の鳥などを“散歩”できるような場所を作ったというから、これもまた驚き。

園圃街雀鳥花園】入り口

石造の門に入る前から鳥が飛ぶ飛ぶ。えっ放し飼いなんだ、と思ったら、鳥たちもよく分かっていて、人を警戒するでもなく、おとなしく頭を撫でられたり、餌をもらったりしていました。「これは飼われている鳥たちですか?」と聞いてみると、どうも愛好家たちが持ち寄って、来園者に自慢したがっているとか。

園内を進んでいくと、カゴの中に入れられて売られている鳥たちや、おしゃれな鳥籠なども揃っていて、まさしく鳥たちのパラダイスと言える場所のようです。

屋台街のような雰囲気

そして、この“屋台感”が何ともいえずディープでいい!鳥アレルギーのような人にとっては近寄り難い場所かも知れませんが、狭いアパートの中で、少しだけ癒しの時間が欲しい都会の人たちにとって、自分の家の庭のように、自由に鳥たちを羽ばたかせることができる場所があるというのは、なかなかいいものです。

おしゃれな鳥籠が並ぶ店先

日本の鳥かごというと立方体のものが多いと思いますが、香港では円柱状のものが多く、色合いもなかなかシックでおしゃれじゃないですか。こういうデザインならお部屋に飾っても絵になるような気がします。

■豊かさの象徴として生活に欠かせない花々

屋台街を抜けると、すぐそこには都会の風景がまた広がっています。ふと先に目をやると、何だか大勢の人だかりがしている場所が見えてきました。すると、「みなさん!こちらがフラワーマーケットですよ」とガイドさんの甲高い声がしました。

旺角花墟道】通称:フラワーマーケット
蘭の花が美しくいろんな種類が揃う😍

私が見た限り、2~300メートルぐらいの距離に店舗がずらっと並んでいて街の一角を囲んでいて、旧正月の飾りのためなのか、多くの人が花を買い求めていました。特に目立ったのは“”の花。日本では開店祝いなどの時ぐらいしかみる機会がありませんが、香港では日常的に自宅に飾るのでしょうか?

フォックスフェイス(キツネの顔)

私が気になったのはこれ。花なのか、実なのかわからなくて、自宅に帰ってきてから調べてみたら、フォックスフェイス(キツネの顔)という果実だそう。

ナス科の植物でキツネの顔の形をした黄色の実が特徴です。寒さには弱く、冬には枯れてしまうため、日本では、毎年タネをまいて5月頃畑に植え、実が色づいた9月下旬頃からが見頃です。フォックスフェイスのほかに、実の形や色からツノナスやカナリヤナスなどとも呼ばれています。水に浸けなくても数か月鑑賞できるため、生け花やリースに適しており、飾ると色鮮やかな黄色の実で、空間がひときわ華やかになります。

(引用:JA全農おかやま

ちなみに食べることはできないようですが、豊かな実りを象徴する形状と色合いが、香港の人たちの気持ちを嬉しくさせるのでしょうね。

Google Map/隣接するバードガーデンとフラワーマーケット

いやあ、この後に金魚街通称:ゴールドフィッシュマーケットに見に行ったが、さすがに歩き疲れて、バスの中で一人だけ休憩。カミさんに撮影して来てもらいました。

Google Map/金魚街
金魚街通称:ゴールドフィッシュマーケット
なぜか中華圏の赤色はこのディープなのが主流?

香港の人々は、金魚が幸運をもたらすペットであると信じていて、買い求めにくるらしいです。これならば愛知県にある弥富の金魚を見てきた方がいいと思いますけどね。


■真夜中のビクトリアピークで酔う?

さあ、ボリューム満点の飲茶をいただき、お腹もいっぱいになったのでホテルでゆっくりしようと思ったら、まだまだプログラムが残っていました。そうか、せっかく香港に来たならば【ビクトリアピーク】で香港の景色を一望しておかないと。

ここまでバスで来たのですが、とにかく道幅が狭くて、地元のバスや自家用車も通るので、いつも崖っぷちギリギリで、しかもガードレールらしきものが見当たらず、久々に怖い思いをしました。

これまでYouTubeで何度か見ていましたが、すべて昼間の景色でしたが、今日はバスで山頂まで登って行って、100万ドルとも言われる夜景をみるべし、とのことでやってまいりました。

ビクトリアピークからの香港市内の夜景

いや、確かに素晴らしいけど、やっぱりニュージランドで見た“自然の美しさ”には敵わないなと思ってしまいました。それに、この光の美しさ以上に、ここに香港の人たちの日常生活があり、その無数の灯りがこの景色を形作っていると考えると、あまり喜んでばかりはいられないという気分になってしまって…。

帰り際に、<ピークトラム>に列を作る多くの人たちを横目で見ながら、彼らはこの景色を見て何を思うのだろうかと、ふと考えてしまいました。考えても答えはないけどね。私自身は思ったほどの景色とはいえなかったというのが正直な感想です。

東京の物件に負けず劣らず…高い💦

ちなみに、ホテルに向かう途中で、香港の不動産屋さんの前でバスが止まった時に撮った写真がこれ。当日の日本円と香港ドルのレートで計算すると、750萬香港ドル=約1億5300万円、2350萬ドル=約4億7940万円ということになります。

これ、新築ではないですよ。中には30年以上の物件もあるけど、価格は同じくらいらしい。いや、高っけーっと思わず叫びたくなる金額でした。

午後10時30分くらいに.ようやくバスがホテルに到着しました。

Hotel Alexandra Hong Kong/歷山酒店

思わず見上げてしまう高層ホテル

いや、本当に目一杯の観光地巡りをしてくれました。結構、年配の人たちがいたけど、疲れなかったのかな、と心配になるくらいです。コロナ明けで、なかなか日本からの観光客が伸び悩んでいるらしく、何とかお得感を出して、日本の観光客を呼び戻したいらしいです。

みなさんも一度、検討されてはいかがでしょうか。

#亜細亜への巡心旅

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