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外国人が感じる美しい日本語

最近よく見かける外国人の方々に
共通のするのが
日本語がとても上手であること。

上手という以上に
イントネーションに違和感がなく
普段私たちが使わないような言葉を
とても自然に丁寧に
普段の話し言葉の中で使いこなしている。

先日も《とある中国人のむいむい》という
YouTubeの番組を見ていたら
なんて美しい!外国人女子を虜にした
美しい日本語とは?」というテーマで
中国人と台湾人の女子がトークしていた。

彼女たちが出してきた言葉は
台湾人の女子が
「紅」「煌めき」「愛でる」
中国人の女子が
「木漏れ日」「偲ぶ」
「山笑う/山滴る/山粧る/山眠る」

であった。

どれも中国から来た漢字を
和語であるひらがな読みで意味を持たせ
独自の感性で表現していると
同じ漢字文化を持つ民族が評していた。

そのなかでも「偲ぶ」というのは
頭の上から身体を通して心を見ている
様子を文字にしたらしく
まさに人の心を表現するに相応しい。

また意味合いとしては
過去のことや遠くにいる人などを
懐かしく思っているということだが
中国にはそういう意味はないらしい。
日本人が“時空”を超えた3Dの意味合い
「偲ぶ」に与えたというのだ。

彼女たちは
そういう日本人の抽象的な感覚による
言葉の意味を“美しい”と感じ
それが日本が好きである理由でもあると
述べていたのが印象的だった。

そう考えると
何かにつけて分かりやすい表現にしてと
オーダーする日本人のなんと多いこと。
言葉が持つさまざまな意味合いを集約して
多様な感性を失ってしまっていることに
気がつかないことが悲しい。

こうやって
外国人の人たちから言われて
それが自分たちのアイデンティティだと
気がついた時
ようやく日本人が脈々と繋いできた
大切なものが見えてくるのだろう。

昨今話題になっているSNSだが
こうやって遠くからボールを投げてくれる
人たちと繋がれるメリットを
失いたくはないと強く思うばかりだ。

#いま時のジブン

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