南半球の旅#05 ニュージーランド~Trekking to マウント・クック
この日の朝は、少しゆっくりできた。
それでも目的地である【マウント・クック】までは264キロ/約3時間13分の移動距離があるため、朝食後、午前7時55分にはバス🚌に乗車。運転手さんは連日の運転だが、疲れはないのだろうか?と心配になる。
それにしても、ツアーメンバーは全員元気な様子。一人だけ男性が風邪気味だったが、これは日本にいる時かららしく、何本も葛根湯のドリンクを飲んでいたけど。
バスが出発してクイーンズタウンを離れると、また自然豊かな風景が飛び込んできたが、流石に連日の絶景に、少々みなさん“絶景慣れ”してきたようで、車窓から写真を撮る人たちが少なくなってきたような気がする。
かくいう私も動画の撮影はやめて、カミさんにいわれた羊や牛などの放牧されている風景が中心になってきた。そういえば、これだけ羊を見ているのに、直接、見る機会が無かったことに気がつき、添乗員さんに見ることができるところはないかと尋ねたら、次の休憩場所ならば、羊だけでなく、野うさぎも見られるかも、とのこと。
あ、いたいた。でも、何やら角の形が少し変わっているような…そう、これまで見てきた羊とは種類が違い、これはメリノ種という羊らしい。メリノ…おお、メリノウールって聞いたことがあるが、それはこの羊から採れる羊毛だということが分かった。
さすがに連日の長距離移動もあって、みなさんおやすみモードに入っていました。それでも添乗員さんは、ポイントごとに、そのスポットや街の解説を入れることも忘れません。さすがプロフェッショナルですな。確かに、彼女はもう8回目のニュージーランド添乗らしく、どこあたりで、どのような景色があり、みなさんのお疲れ具合も経験済みのはず。適度な間合いで絶妙なガイドをしてくれました。
そして、いよいよ到着したのが、そう【マウント・クック】でトレッキングする、世界中の愛好家たちに大人気の【ハーミテージホテル】でした。今回、私たちは宿泊しないのだが、ここでホテルビュッフェを楽しみました。
私たちも自由行動になり、体力に合わせてトレッキングコースを選んで、1時間30分ほどで帰ってくるように言われた。カミさんの足を考えると、これは無理せずに、山の景色を楽しもうと進んでいったが、とにかく天気が良くて気温が上昇し、上着を脱がないといられないほどだ。
ただ、日本のように湿気が高いわけではないため、カラッとした空気の中で歩くことができたので汗ばむほどではない。今年の日本はかなり暑かったので、暑いのに汗をかかない環境が嬉しい。そして、世界中からいろいろな人たちが集まり、この美しく、雄大な景色を共有できたことに、ただただ感謝するばかりだ。
目標としていた場所の最終地点が、この吊り橋を渡った先にあった。揺れ動く橋は怖かったが、撮影用のカメラを手に、風で飛ばされそうになる帽子を押さえ、なんとか渡り切ることができた。
残雪や氷河が溶けて流れ出た豊富な水量が川を満たし、土と混じり合って、エメラルドグリーンの大河になって流れていく。日本では見ることができない絶景に出会うことができた。
大切な自然ではあるが、近くにキャンプ場を設けるなど、人との共存を図るニュージーランド政府の考え方は素晴らしいし、ルールを守り、この自然の中で過ごす時間を大切にする人たちも素敵だと思う。
【マウント・クック】からの帰り道で、【プカキ湖/Lake pukaki】のビューポイントに立ち寄る。湖の美しさも素敵だったが、まるで自動車のCM に出てきそうなシーンが目の前に現れてきた。
さあ、今日のお宿はテカポ湖【Lake Tekapo】の湖畔にあるコテージ。
星空が美しいと評判の湖だけに、どんな星空を見せてくれるのか?それとも、曇り空で何も見ることができないのか、それは行ってみてからのお楽しみということで。