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#ちょっと気になる汉语 爱维福
爱维福
àiwéifú
▶︎エアウィーヴ(商品名)
愛?維?福?なんのこっちゃと悩みに悩んで調べた結果、分かったのは
【爱维福/ ài wéi fú】=エアウィーヴだった。
■「愛」はAIRなのね
これならば音の当て字ではなく、【空气垫子/ kōng qì diàn zi】でもいいのではないかと思ったが、これはこれで「エアマット」の意味があるらしい。それにしてもこれで「エアウィーヴ」と読むには無理があるが、中国の人たちはちゃんと発音できるのだろうか。
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まったくの当て字と言えば、
【星巴克/ xīng bā kè】=スターバックスだ。
いや〜さすがにこれはないだろうと。だってスターが星って、訳語と当て字の組み合わせは反則だよね、と思っていたら、
【麦当劳/ mài dāng láo】=マクドナルド
が出てきて、もはや、そういうものだと覚えるしかないと覚悟を決めた。
中国ではぜひ、
【可口可乐/ kě kou kě lè】=コカコーラと
【巨无霸/ jù wú bà】=ビックマックの
セットを頼むつもりだ😆
■付け替えて伝える楽しさ
映画もタイトルの付け方も面白い。私は洋画配給会社にいたことがあるので、外国語のタイトルを日本市場向けに付け直す作業を見てきたが、有名なのは「First Blood」を「ランボー」という主人公の名前に変えたことだ。日本での大ヒットを受けて、アメリカでも「Rambo」になったとか。
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さて、中国でのオリジナルタイトルを見ると、
千と千尋の神隠し=
【千与千寻/ qiān yǔ qiān xún】
ちなみに台湾では
【神隠少女/ shén yǐn shào nǚ】
Toy Story=
【玩具总动员/ wán jù zǒng dòng yuán】
という具合だ。
中国は主人公に、台湾は物語に焦点を当てて言葉を選んでいる。Toy Storyはまさにおもちゃたちの“総動員”がぴったり!なかなかセンスの良いタイトルだし、こちらの方が内容が分かりやすいと思った。
要するに、これはこれで翻訳の正確性を求めるよりも、むしろ現地の人たちがどう感じて、どう自国の人たちに伝えようと考えたのか、を想像しながら、言葉そのものを愉しむのがいいようだ。
#ちょっと気になる汉语 |07