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料理が楽しい
心が落ち着く料理
料理することは好きだ。
はじめて料理したときのことなんか全く覚えてはいないが、今まで料理することが嫌いと感じた記憶はない。
「なぜ好きなの?」と問われても、上手く答えられる自信はないが、たぶん料理をしていると「心が落ち着く」からだと思う。
もしかしたら心が落ち着いている時にしか料理していないのかもしれないが。
そのままでは食すことができない食材たちを「切って」「焼いて」「煮て」「味をつけて」人が食べることができる状態に変化させる。
その工程で食材の固さや柔らかさを指で感じ、匂いを嗅いで味を見る。普段はその能力を無駄にしている五感をフル活用して「美味しくなるよう」調理する。
そんな当たり前のことを黙々とこなすことが、なんとも落ち着く。と僕は感じる。
料理は足し算
実は職業柄、子供たちと一緒に料理をすることが多い。
主に野外炊飯と言って、屋外で火をおこして、ご飯を炊いたり、カレーを作ったりする「あれ」である。誰でも一度くらいはやったことがあるのではないだろうか。
そんな野外炊飯には「失敗」がつきもの。
代表的な失敗例としては「カレーがスープになっちゃった」とか「しょっぱくて食べられない」とか。
そんな時僕が言うのは一つだけ。
「料理は足し算」
足りなかったら後で足せるけど、一度入れてしまったものは引くことができない。
これも言われてみれば当たり前のことなんだけど、料理に限らず大人でもよくやっちゃうよなーとも思う。
「足るを知る」という言葉がある。
数学と違って、足し引きがそう簡単ではないということを学ぶのも料理。
楽しみながら作る
偉そうに言ったが、僕もよく料理で失敗する。
でも、失敗したって次のチャンスがすぐにくる。
そのチャンスで「また作ろう」と思うにはコツがある。
「楽しみながら作る」
ただそれだけ。
料理は毎日のことだ。
次はどうやったらうまくいくかな?とか
作ったことがない料理に挑戦してみよう!など
楽しみ方は無限だと思う。
料理は当たり前の宝庫。
当たり前のことをただ黙々と当たり前にやるだけ。
1日の中でそんなことを思い出させてくれる「料理」は楽しい。