ガン友読書会開催報告
追伸
それぞれの参加者から紹介された本を記すのを忘れましたので、
追記します。
①玉川温泉、がん闘病日誌(ふじみとむ著):著者はすでに旅立たれています。享年30代前半。この遺言とも言うべき闘病日誌を出版。それからわずか半年も経たぬうちに逝ってしまいました。運命は過酷です。結婚後、小学校の娘、息子の二人と献身的な妻に恵まれていました。さあ、これから家庭人として、また仕事に邁進しようとする中、上咽頭がんに冒され、肺に転移し余命3ヶ月の宣告を受ける。
その間、放射線、抗がん剤治療を受ける。医者からは根治でなく延命治療であるステージ4であると。彼は「毒を持って毒で制する」過酷な副作用を伴う抗がん剤治療でなく、代替緩和医療の食事療法と湯治を選ぶ。ガンに効き、医者も驚く効能があると云われた玉川温泉の湯治に全力投球。何としてもガンを克服しようと彼の湯治の過酷な挑戦が始まる。しかしの闘病の末亡くなってしまった。直前まで闘病日誌の出版を通して、ガンで苦しむ多くの人に一つの希望の光となればとの願いからでした。
闘病日誌には絶望の淵にありながら、段々と、自らの運命をしっかり受け止め、ある種「ゆとり」の境涯に至ったのではないかとの印象を持ちます。そんな境地を静かに、そして全てに感謝しながら語るいくつかの珠玉の言葉に出会います。一人夜中に野外での湯治。満天の獅子座流星群の遭遇したときの述懐は感動的です。彼がモットーとした言葉、「一日一生」は彼の唯一無二の人生、短くも情熱的に、ガンに負けず、家族を、人間を、自然を愛した思いが濃縮された言葉だったのだと、受け止めました。
②生き急ぐ(磯部一郎著)は
他の参加者から紹介された本。「一日一生」に深く通底する現役の地域密着のコンサルタントです。また日を改めて紹介したいと思います。