青森小景~2023年、青森への旅~
ここからは初日から3日目帰るまでの、各地での小さなエピソードについて書いていく。余談みたいな話です。
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■むつ市
とびない旅館に行くまで、ちょっと時間があったのでむつ市を散策してた。
むつ市は、下北駅から30分ほど歩いた田名部付近に飲み屋が集中していて、正直「とびない旅館」行くより、ここで飲み歩く方が楽しいんではと一瞬迷ったぐらい、良い雰囲気だった。
途中、良く言えばレトロ、普通に言えばボロボロの銭湯があったので入ったところ、店のおっちゃんが脱衣所の床に寝そべって、テレビを見ながらニンテンドー3DSで遊んでいたのが良かったな。
中のお湯は温泉らしいが加熱しすぎて50度ぐらいになっていた。
あまりに熱すぎて手でちゃぷちゃぷしていると、浴槽の横でうずくまっていたおじいちゃん(この時点で怖い)が、水道から伸びたホースを指さして、「これで水をかけながら入れ」と、言ってくれた。
絶対、他に良いやり方あるだろ。
湯から上がったところ、眼鏡が壊れていたというか鼻のパーツがなくなっていたので、慌てて近くの眼鏡店を探してかけこんだ。
修理待ちの雑談がてら、「オススメの居酒屋はないですか?」と、店の老紳士に聞いてみたところ、「いや、まあ、良いお店一杯ありますよ」と、ふわふわした回答。
「近所づきあいもあるから、どこが良いとか言いにくいのかな」
とか思っていたら、
「…すみません実は今日たまたま仕事の都合で佐世保から来たので、このへんのことには詳しくないんです…」
佐世保! 長崎!
川崎より遠いとこから来ている!
そりゃわからんわ!
ちなみに適当に入ったお店、大間産のもずくがめちゃ美味だった。
■八戸の8横丁
八戸は人口比率で言うと日本で一番飲み屋が多い町らしい。
そして本八戸の飲み屋街には、8つの横丁があるらしい。
絶対に「八」戸だから無理やり8つ作っただろと思わなくもない。
せっかくなので一晩で8つの横丁すべてをまわってみることにした。
1横丁につき、最低1軒は入って1杯は飲むルールで。
最初は「まあ一晩で合計8杯だったら楽勝じゃない?」とか思っていたが、店によっては「ママとすっかり話し込む+2時間そこで飲み続ける」とかが発生して、20時から始めたのに0時過ぎまでで4軒しか回れてなくて、「何でこんなこと始めたんだ…」って、ちょっと後悔した。
おばあちゃん2人でやってる店に閉店間際すべりこんで、
「1杯だけでいいんで…今日中にあと4軒まわらないといけなくて…」
って説明したら、手前のおばあちゃんが奥にいたおばあちゃんに、
「この人は、恐ろしいことをしなさってるよ…」
と、おびえた声をしてたのが良かったな。
ちなみにざっくり各横丁の説明をすると、
・みろく横丁:観光客向けの屋台村みたいな感じ。初心者はまずここ。
・花小路:みろく横丁とつながってるビル街の飲み屋。締めの長浜ラーメンが有名。
・ロー丁れんさ街:スタンディングバーなど開放的な飲み屋街。わりと初心者向け。
・長横町れんさ街:老舗バーのプリンスが有名。ややディープ。
・たぬき小路:歓楽街っぽい通りから横に入る。ディープ度が上がってくる。
・五番街:結構潰れた店とか多い裏通り的な場所。ディープ度がかなり高い。
・ハーモニカ横丁:他の横丁から結構離れてる。小料理屋的な店が多い。ディープ。
・八戸昭和通り:薄暗いスナック街みたいになってる。まあ普通に一番入りづらい。
という感じで、でもまあ新宿ゴールデン街とか出入りするような人なら、どこも普通に平気だと思う。
たぶん店とか客の雰囲気は、ゴールデン街より良いです。おごりたかぶっていないから。
■青森
青森の東側ばかりにいたので、最終3日目は青森駅の方に足を延ばしてみた。
一般的に県庁所在地ってクリーンさと猥雑さが混ざった土地になりやすい気がする。
駅前から県庁までの通りに関しては、東京のオフィス街さながらの立派な外観のビルが並んでる一方で、雑多な商店街もあれば、裏風俗街があったりする。
夕方の新幹線に乗るまで、銭湯に入ったり観光メシを食べたり、また汗をかいたら銭湯に入るような、ゆるい感じで過ごしていて、旅の〆として実に満足できた。
■というわけで
青森旅行、全体的に良い旅だった。青森、好きです。
次行くとしたら弘前まで足を延ばすか、それとも八戸横丁さらに極めるか、迷うぐらい。