眼帯部
こんばんは。眼帯部です。 今まで書いた小話の欠片をここにまとめていくことにしました。 おやすみ前のお供にどうぞ。
【創作サークル 眼帯部】 俳優の金子真千が主宰する創作ユニット。読み方は「がんたいクラブ」。 元々は写真集の製作を目的として作られたが、演劇、ダンス、歌など様々な表現方法を取り入れて1つの作品を作りたいという思いと、表現をする事が好きであれば垣根なく誰でも参加してほしいという思いから、ジャンルを問わず様々な表現者と共に活動している。 現在はBonna Notteと題した「おやすみ前に語って聞かせる小話(短編小説)」を中心にファンタジーな作風で作品を描いている。 【部長
朝散歩して、カントリーロード聞いてたら浮かんできた✨ 久々にお話書いてみたので、載せてみます✨ 登場人物 ゆか…15歳 父…中年。 母…父より少し年下。 夜。夕飯時。古い2階建ての日本家屋。 1階に居間、台所、ダイニング。 2階にゆかの部屋、両親の寝室。 母「ゆかー、ゆかちゃんー。」 ゆか「はーい。」 母「早くしなさいー。」 ゆか「は~~い。」 ゆか、トタトタと階段を降りてくる。 食卓に着く。 ゆか、食べながら台所にいる母に話しかける。 ゆか「お母さ~ん。」 母「何
いつも眼帯部を応援して頂き、誠にありがとうございます。 旗揚げ公演の上演に関しまして、皆様に大切なお知らせがございます。 3/28~29の日程で予定していた旗揚げ公演「HEAVENS」ですが、新型コロナウイルスの感染拡大が収まる見込みがないこと、現時点でアルコール消毒液やマスクなど、感染予防に必要な備品の入手が困難であること、密室の中、出演者が密集して大声を出すシーンがあることなどから、お客様の安全を考慮し、スタッフ・キャスト間で協議を重ねた結果、今回の旗揚げ公演は中止させ
創作ユニット眼帯部 旗揚げ公演 『HEAVENS』 ~あらすじ~ 昔々、あるところに、ひっそりと立つ孤児院がありました。そこは行き場を失った子供達の行き着く場所。様々な事情を抱えた子供達が、肩を寄せ合いひっそりと暮らしておりました。 ぼろぼろの服、さびれた部屋、満足な食事さえ取れない貧しい生活。 それでも、明日になればきっと今日よりも美味しいものが食べられる、ふかふかのベッドで眠れる、暖かい部屋で皆幸せに暮らしていけるようになる。 子供達はそんな明日への希望を捨てず、闇を見
私はよく、「アンダーワールドの扉を開け」という言葉を使います。 この言葉にはたくさんの意味を込めているのですが… 世の中には自分が知らない世界がたくさんあります。(最近私が知ったことは孤独死やゴミ屋敷のことなど)アンダーワールドとは、そうした"自分がまだ知らない・出会っていない世界や物事"のことを指しています。普段日常の中で自分が考えないようなことや、知らなかったことに興味を持ち、視野を広げる。すると今まで目が向かなかったものに意識的に興味が湧くようになるし、新しい知識を取り
こんばんは。眼帯部主宰、金子真千です。 本日、旗揚げ公演の情報第1弾を発表させて頂きました。 周りの方々に支えて頂きながら、苦手な事務作業をえっちらおっちらこなし…やっと今日発表することができました!😭✨ また、たくさんの方がいいねやRTしてくださって、本当に嬉しいです。 今日は、旗揚げ公演に関することを少しお話したいと思います。 今回旗揚げ公演のテーマに『多頭飼育崩壊』を選びました。 「多頭飼育」とは、動物を複数頭飼育することで、飼い主の飼育管理がままならず一頭一頭
こんばんは。部長です。 今日はBonna Notteはお休みして、私が眼帯部でどんなことをやりたいかというお話をさせて頂きます☺️ 私は眼帯部を、誰もが好きなものをきちんと好きと素直に言える場にしたいと思っています。 お互いがお互いを尊重し、好きなものを否定しない。そんな世界を作りたいです。 元々私がいたMONT★SUCHTというパフォーマンスユニットが、その時集まったメンバーが互いの得意な物事やアイディアを出し合って1つの作品を作るというスタンスだったので、その影響を
むかしむかし、あるところに、一人の悩める少女がおりました。 今宵は、そんな少女が見る不思議な夢のお話。 私には、つらい時いつも見る夢がある。 白を基調とした明るい庭園で、そこには色とりどりのバラが咲いている。 庭園の中を進んでいくと白いあずまやがあって、そこには白いドレスを着た金髪の女性がいつも紅茶を用意して待っている。 「あら、いらっしゃい。お久しぶりね。」 「…」 「…また何かあったの?」 女性はいつも私の全てを包み込んでくれるような優しい声色で暖かく
むかしむかし、あるところに、一人の青年がおりました。 青年の住む国は、皆それぞれ個性と呼ばれる異なる色を持っておりました。 今宵は、そんな一人の青年のお話。 …………………………………………………………………………… 僕には生まれつき個性がない。 この世界に住む人は皆、個性を持っている。個性はやがて色に変わり、その人を表すものとして、外の世界に放出される。 でも、僕には生まれつき、その"色"が無かった。成長しても、色は生まれてこない。 「無個性人間」 周りの人は僕
むかしむかし、あるところに、一人の青年がおりました。 青年はプロのバイオリニストを目指しており、片時も離さずバイオリンを側に置き、食事もろくに取らず寝る間を惜しんで必死に修業していました。 しかしどれだけ練習しても、他のバイオリニスト達に抜かれていくばかり。 青年はとても焦りました。自分が劣っているのは自分の努力が足りないからだと思いました。青年はもっともっと練習しました。 手に豆ができ血が出ても、青年はバイオリンを弾くことを辞めようとはしませんでした。 食事や睡眠をとっ
むかしむかし、あるところに、一件の古い屋敷がありました。 屋敷の壁にはヒビが入り、全体が朽ちて今にも崩れ落ちそうでした。 その屋敷には一人の女の子が住んでいました。彼女は何百年も前からずっとその屋敷で暮らしていました。 ある日、1人の少年が屋敷に訪れました。 少年は毎日仕事の途中でこの屋敷の前を通りかかっており、誰もいないはずの屋敷の窓辺に女の子が佇んでいるのを見つけ、不思議に思い訪ねてみることにしたのです。 少年が扉をノックすると、中から銀髪の愛らしい顔をした女の子が出
むかしむかし、太った大食いの男がおりました。男は食べることが大好きで、朝から晩まで食べる事ばかり考えておりました。 月曜日。男はステーキを食べました。ジュージューと音を立てる肉にナイフを入れると、肉汁がジュワッと溢れ出て、男はほっぺたを蕩けさせながらステーキを頬張りました。 火曜日。男はわたあめを食べました。フワフワのわたあめを頬張り舌の上へ載せると、わたあめは一瞬で消えてしまいました。男はそれが悲しくて、砂糖を大量に買い丸一日中わたあめを作り続けました。 水曜日。男は