高価なプレミアム観覧席に反対?
流石に我慢ならんと思い、久々にnoteにログインしてみました。この記事を読んでいるそこのあなたに考えてみていただきたいことがあります。
最近、こんなニュースを見ました。京都の祇園祭(祇園御霊会)の山鉾巡行で、お酒やおばんざいなどを嗜みながら観覧できるプレミアム観覧席が今年も設けられるそうです。昨年は1席40万円で今年は15万円と20万円になるそうです。観光協会の理事を務める八坂神社の宮司さんがプレミアム観覧席について昨年から 問題視されており、「山鉾巡行は神事で、お酒を楽しみながら見るショーではない。」と話しているそう です。宮司さんは、昨年プレミアム観覧席について協会に対応を 求めたところ今年も実施されるということで、理事を辞任する意向を示しているそうです。
私が個人的に思うのは、そのプレミアム観覧席が山鉾巡行を保存・継続するための費用を賄う ためなのであればプレミアム観覧席のやり方を変えて販売してもいいと思いますが、プレミアム観覧席 ができることによってテーマパークのパレードのようなものと捉えられてしまう可能性があると思います。宮司さんがプレミアム観覧席のどの部分に異議を唱えているのかはニュースにはなっていませんでしたが、おそらく観光客が祇園祭の山鉾巡行に対して祇園祭の本当の意味(祇園祭を行う本当の理由)を、プレミアム観覧席を設けることによって祭というものがよりエンタメ化してしまうということを危惧されているのだと思います。祭といっても祭礼行事になりますので、神の存在が重要です。確かに、懸想品が豪華でお囃子などが楽しめるお祭なのでエンタメ的な側面もあります。しかし、行き過ぎてしまうと本来の祭が埋もれてしまいます。その辺りの線引きが難しく、その感覚も立場によりけりです。山鉾に携わる人々や宮司さんの意見がなかなか通らなくなってきています。これは、祇園祭だけでなく他のお祭りでも同様で、氏子や宮司さんの意見が通りにくくなりつつあります。これは、外部の人が祭に関わることで起こることだと思います。
もう一度祭を行う目的を見直し、さまざまな視点で議論を重ねていただきたいと思います。まずは議論から始めましょう。