マラッカの魅力と観光スポット：コンパクトな世界遺産都市を巡る旅

マレーシアに訪れた際、ぜひ立ち寄っていただきたいのが、世界遺産都市マラッカです。マラッカは、町全体が世界遺産に登録されており、ポルトガル、オランダ、イギリス、日本の植民地支配の歴史が色濃く残る場所です。歴史的な建造物が点在し、独自の文化と食事が楽しめる、非常に興味深い町です。また、観光スポットは小さなエリアに集中しているため、短時間で効率的に回ることができます。

1. オランダ広場

マラッカ観光の中心地といえば「オランダ広場」です。ここから、他の観光スポットへも徒歩でアクセスできるため、非常に便利な場所です。オランダ広場の近くには「ジョンカー・ナイトマーケット」があり、食事やお土産探しにも最適です。夜になると、広場にはカラフルで派手なトゥクトゥクが登場し、観光客を楽しませてくれます。マラッカの夜を彩るこの光景は、一見の価値があります。

ド派手な自転車

2. セント・ポール教会 (St. Paul's Church)

次に訪れたいのが、「セント・ポール教会」です。ここは、ポルトガル人によって建てられた教会の跡地であり、日本に布教に来たフランシスコ・ザビエルの像も立っています。この場所に立つと、遠藤周作の小説『沈黙（サイレンス）』の一場面が思い浮かび、歴史の重みを感じさせられます。ザビエルがここから日本に渡ったと言われており、その足跡をたどることができます。

3. サンチャゴ砦 (A Famosa)

マラッカを象徴するランドマークとして外せないのが「サンチャゴ砦」です。1511年にポルトガル軍がマラッカ王朝を滅ぼし、この地に初代植民地支配者として築いた城壁の一部です。現存するのは、南東門に築かれたこの砦のみで、その歴史的価値は非常に高いものです。ユネスコ世界遺産に登録される前に大規模な補修工事が行われ、現在では観光客がその中を見学できるようになっています。

4. 水上モスク (Straits Mosque)

最後に紹介したいのが「水上モスク」です。マラッカ海峡の美しい景色を望むことができるこのモスクは、海に浮かぶように建てられており、その壮大な景観が魅力です。オランダ広場から車でわずか9分の距離にあり、アクセスも良好です。私有地内にあるため、入場する際には少額の費用が必要ですが、その価値は十分にあります。特に夕日の時間帯に訪れると、海に浮かぶモスクの美しさに心を打たれることでしょう。

夕日の水上モスク

最後に

マラッカは、歴史と文化が交差する魅力的な町であり、家族での観光にも最適な場所です。子供たちにとっても、教科書では学べない生の歴史を体験できる貴重な機会となるでしょう。マレーシアに訪れた際には、ぜひマラッカの歴史的な観光スポットを巡り、その魅力を存分に堪能してみてください。