258_私たちは何もできなくて、何でもできる

私たちは何もできなくて、何でもできる
私は私自身のことを幼いと思うから「私は赤ちゃんだ」と言う。赤ちゃんは1人では何もできないから親の手を借りて、子どもになり大人になり親になる。
だから、自らのことを赤ちゃんと名乗ることで他人に甘えてなんでもやってもらえるようにする。しかし、そんなことはいつまでも通用しないし誰にでも通用するわけでもない。結局はみんな大人になって自立していく。自らがやりたいように、自らの意志で歩いていくのだ。

赤ちゃんはすごい。赤ちゃんは、乳が吸いたいとか抱っこして欲しい、母親に会いたいなど、とにかく意思表示をしっかりしている。言葉にすることは出来ないが、泣いて知らせる。赤ちゃんの中での正解が出るまで泣き止まないのでほぼお望み通りの結果が訪れる。赤ちゃんは、望んだことが何でもできるのだ。

さて、私たち大人、大学生でも社会人でも親でもなんでも、赤ちゃん以外の人たちは喉から手が出てくるほど何かを欲しがったり、赤ちゃんほど何かを叶えたいがために泣いたりするだろうか。

大人だって、赤ちゃんと同じで何かを懇願しているだろうし、しても良いのだ。

大人は当然、意思があり自らの道を自分自身で決めたいと思うだろう。大人は言葉が使えて、身振り手振りもできて、赤ちゃんよりも表現が豊かで意思表示がしやすい。
話をしてお願いをすることができる、どうしようもない時は自らの身体を動かして意思表示をすることができる。

何もできなかった赤ちゃんが、泣いて伝えて、周りの助けを借りて何かができるようになっていく。
大人も赤ちゃんと同じように意思表示すれば良いのではないか。大人になって自らの意思がしっかりしているのだから、信じている道に一歩踏み出せば良いのではないか。

赤ちゃんにできて、なぜ大人にはできないのだろう。

いつだって私たちは何もできなくて、何でもできる。

やりたいことがあるけど、何もできないと言って縮こまっているなら赤ちゃんになってみよう。泣いて、駄々をこねて、迷惑をかけて、そっぽを向いて、手を貸してもらう。
大丈夫、歳を取っても大人になっても、その上のにはまた大人がいる。

自らの意思がしっかりしているなら、それを信じて、たまには赤ちゃんになることも大切かもしれませんね。

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