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深思察; 本 “ファスト&スロー”

いきなりですが、深思察 なっていう造語を作っちゃいました。
これは、深思 と 思察 を重ねた言葉とし、
自分としては 深思(深く考えること)に思察(色々調べて想いを巡らして考えること)を重ねたつもりなのだが まだ そこに示された"考え"や"仮説"  "知恵"などの真意を掴みかねている… というコトを現しくたくて言の葉を作っちゃいました。

今回は、心理学者にしてノーベル経済学賞受賞の著者である ダニエル・カーネマンさん の ファスト&スロー という本に書かれているコト。
「あなたの意思は どのように決まるか?」という副題が和名でもついています。
2014年に 和訳本が出版された時に購入し、サーッと 一読し、
哲学に関する本 や 教科書/解説書などを読んだ時の様に 「だから… どうだというのだ!」という憤りだけが残った。
書いてあるコトが100%真実だとしても それが実生活や実ビジネスで利活用し 役に立たなければ、それを明らかにしたコトに 価値が産まれない様な,,,と 著者を責める 気持ちになったのだ。それは同時に、ここに書いてあるコトを 利活用できない!と感じている自分に対して 不甲斐ない想いでもあった。だから 捨てないけど、書架に飾らない…段ボールに納められる本になったのだ。

昨秋に …とあるヒトと話しをしていたら、この本の話しになって、
その方が 今読んでいる!とのこと。
その一言を聴いて、 サーーーーっと 本で気になっていた点が  断片的に 次から次に 湧き出てきたのだ。
例えば 「日常で小さなことから ちょっと大きなことまで色々と判断しているけど、その殆どは ファスト判断という 自分の過去の経験や その時の感情からされていて、決断は速いのだが….. 後から考えてら〜冷静に考えたら 論理や理屈が通らないコトが多く、判断としては誤っている率も高い 」ってあったなぁ….. と。そして、それは 今 仕事で考えてコトに当て嵌まる?  その背景にある 矛盾点に相当しているんじゃない!と直感的に繋がったのだ。
そんなのが 2〜3点あったので、その方とのミーティングを終えたら 急いで、本を納めていた段ボール箱たちを漁った。
本を見つけたら、、、、目次を見ながら、読みたい章を集中的に読んだ。
自分には、 ?と思った箇所 や そうだな!と思った箇所に付箋紙を貼り付ける癖があって、この2冊の本にも いっぱい縦につけてあった。それを今 読んで後にもう一度読みたい箇所には、縦の付箋紙を横に貼り直し、数時間 その段ボール箱の傍で読んだ。

私がバイタルサインデータ(以下 ViSiDaと略す)を分析した高齢者の内 少なく見積もっても3割程度の方は、夜間頻尿なのではないか?と想える行動を されていた。一旦 睡眠されるのだが、途中覚醒して かなりのハイピッチで2〜3分歩かれている。それが、2回以上。このパターンでの歩数は大体同じ。トイレだけ… または トイレと水飲み をされているのだろう。明らかに、生活の質(QoL)が それによって下がっているはずなのだ。しかし、多くの方が、QoLに問題は無いと言われるそうだ。少なくとも、これで QoLが悪化していることを訴えられない。中には、睡眠中 途中覚醒していることを認めない方もおられ、でも 昨晩 2時頃と4時頃に目を醒まされ、歩いておられる記録がありますよ!とデータを見せて やっと その事実を認める方もおられるのです。身体の不調から病院に行ったら 病名をつけられて、色々な薬を出され、うんざりして 服薬しなくなったコトが思い出され この点を指摘されたくなかった様だった。
そのコトに対して責めるつもりも無いので話しを聞かせて貰えないか!というスタンスで臨んだら、色々と想っておられたようで このコトがキッカケで 途中覚醒に関して想っていた 不満や不安が出るわ出るわぁ!だったそうです。聞き役は 訪問看護もされている看護師さんで、 最初の促しは  服薬されているモノを見せて貰い、利尿作用のある薬は 服薬タイミングを夕方〜寝るまでの間を外すように提案されたそうです。まず、それで様子を見よう!と約束して、帰られた。しばらくして、少し 改善した様な気がする!と本人の弁。睡眠中のデータを見ても、途中覚醒の回数/時間 や 歩行有無を観ても、改善。その旨を 見える化して 伝えて貰い、共有と継続を勇気づけ。
そして、効果が見込める保証は無いモノの …. という前提で、夕方30分程度の散歩や ふくらはぎのマッサージ などを促すことを その担当のサービサーに提案してみた。改善保証は無いが!ということを理解して貰った上で、夕方散歩をしてみることになり、今 トライ中。
今のところ 目に見えて 。。。途中覚醒は改善していない。でも、本人は  夕方散歩が気に入った様子なので もう少し継続するとのことだ。
過去の経験からの確証バイアスが解けて スロー思考に持ち込めた点が良かったのだろう!

余談…. 日本人で60歳代の7割程度の方が 夜間1回は目を覚まされ 排尿をされている!とも言われ、他では 予備軍4500万人という。高齢になると夜間排尿を抑えるホルモン分泌が低下するので、多かれ少なかれ この傾向が出ると思われるが、心 しなやかに 少しでも改善になるなら!とトライしてみる自助の一助になれば幸いである。

私にとって データ は
 計測するコトで止まったのでは意味がなく
 それを見える化するだけで終わったのでも意味が薄く
 活用されて  何かが改善されたり/変わったりすることに役立って
 初めて それを手にしたコトの意味が生まれる!と想っている。
だからこそ、医者でも 看護師でもない私が ViSiDaを扱って…良かった!と思えた瞬間でした。
睡眠パターンや途中覚醒時の歩数などのデータの見える化処理までは済んでいるのだが…、機械的判定する夜間頻尿回数 と 本人がQoLを下げている不満が、単純一致してなさそうなので  もう少し深く思索する必要があるのだろう!と想っている。